退院してきてから 私は詳しく知ったのですが、ダンナくんの病気は大変でした。 それは帰宅後も。 痛みが半端なかったらしくて、唸ってました。 消毒のために患部を見た私は 比喩ではなく、思わず気分が悪くなって 何度も座り込んでしまいました。 新米ナース、新米刑事の気持ちが ほんのちょっとだけわかった気持ちがしました。 もっと悪くなる前に偶然わかって、 手術できてよかったのだけど、 神様、どうして。 私たちには義母の死を悲しみ続ける余裕さえ あまり与えられませんでした。 素人目から見ると、 まだ入院していたほうがいいのでは…というレベル。 それでも自宅療養の始まりです。 哀れなダンナくんは 寝返りを打つのも叫び声をあげていて、 一日の摂取量のリミットまで痛み止めを飲んで、 それでも激痛に耐えきれず、涙を流していました。 ダンナくんは、しばらく働くことができなくなりました。 彼は今フリーランスのような雇用なので 有給休暇や傷病手当などはなく、無給になるはずで、 もしかすると職までも失うかもしれないと考えたら、目眩がしました。 どうしよう。 私が一家を支えられるような収入を見つけなくては…。 あぁ、どんな道があるというのか。 私が悶々と暗い顔で考えていたら ダンナくんは痛みをこらえて 「大丈夫です。考えすぎないで下さい。」と言いました。 不況で各国の若者が失業に喘ぐ中、 移民、外国人のダンナくんが職を得るという今までの苦労、 そしてこれからの雲行きを思って 「どうして大変なことが、次々起こるんだろう?」 思わずそう聞いたら 「もっと幸せになるために。」 ダンナくんは微笑んで そう言いました。 体に穴ぼこ開けられてる人、 人間デミタスカップに温かい言葉をかけられて 涙が出てしまいました。 そうだった、幸せになるためだった。 「体が治ったら、泳ぎを教えてあげたいんです。」 治ったら、3人で湖に行こう、ハイキングに行こう、と お互い目に涙を浮かべながら手をつないで、ほほえみました。 介護生活が終わって、 看護生活、スタートです。 【お知らせ】
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2 コメント
だいず
29/6/2012 04:25:05
以前コメントさせて頂いた「だいず」です☆
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えみた
5/7/2012 15:25:00
ダンナさん、その後いかかですか?
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AuthorAlpenHausfrau Heidi ■免責事項 当サイトに掲載された記事情報及び意見や見解は、個人の感想レベルであり、その内容について何ら保証しません。情報の間違いなどに対して一切の責任を負いませんのでご了承下さい。 Archives
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