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家族のリビングにテレビがない暮らし。

28/2/2016

1 コメント

 
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このあたりの地域では、幼い子供がいるご家庭の多くが、テレビを持っていません。

どういう番組を子供に見せるか、見せないか、じゃなくて、「無い暮らし」の本当の意味。
大人になってからの​楽な暮らしの人生、全てにつながっていると思うんです。

この辺りの留年している子供たちが、例外なく、テレビ番組や高価なおもちゃにとても詳しいことは、全く偶然じゃない気がしています。自宅学習への素晴らしい効果は、また別記事で詳しく書きたいのですが、それを待たずとも、一日でも早く、幼児の暮らしからテレビを無くすことを強くお勧めします。

(この地域で、留年は悪いことではないです。念のため。)


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私はフルタイム働くようになって初めて意識したのですが、子供との時間をテレビに奪われないようにしています。
番組の良し悪し以前に、そもそも子供と一緒の時間が少なくて、貴重だから。

子供が大きくなり、お昼ごはんを家で一緒に食べないようになり、親子の時間が以前より大きく減りました。
就学後にも感じましたが、親が知らない「子供の世界」がどんどん広がっていくので、会話が頼りです。


息子は仲良しの友人(最上級生)の真似をして、朝は出かける1時間半前に起きていて、となると私も寝ているわけにはいかず、平日は合計すると1日最大4時間、親子の時間を確保しています。とはいえ、早く起きて何をするわけでもなく、ただ話していることが多いです。

​息子はドイツ語のほうが上手で、日本語がどんどんわからなくなっているので、会話しながら言葉を教えたりしていて、学校での状況を把握するにも時間が必要です。それと、息子は学校の授業前に、この時間で頭のエンジンがかかっているようです。
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子供と毎日たくさん話していると、友人関係や、トラブルとか、親が早く把握できるので、確実に問題が減ります。
恐らく将来的には、親子喧嘩とか言い争いとか、そういう無駄な時間も、お互い省略できるはずだと思います。

幼児期からの当たり前な習慣のためか、10代になってもよく話してる親子が多く、ご近所の高校生のきょうだい2人とパパが、3人で仲良さそうにサイクリング行ったりする姿とか、NHK朝ドラか?ってほど爽やかです。でもあれだけ普段から毎日家族で話してればそりゃそうなるよなと思ったりします。​(いや、なんで知ってるかというと、夏はテラスでお茶や食事をしているのが見えるし、冬もカフェ並みに丸見えのお宅が多いからです。ちなみに、見えても誰も興味ないです。)

このあたりの家族の時間は長めです。
真冬は昼間マイナス10~マイナス16℃位の日も特に珍しくなく、山の向こうへ日が沈み始める15時くらいから一気に気温が下がっていくので、晴天の日でもみんな早々に帰り始めて、17時半くらいには家族で夕食が普通です。18時位はスーパーマーケットもガラガラです。

テレビがなく、長い長い静かな夜。
子供と、家族と、たくさん会話することが普通です。

​
そして、子供は親との会話で、言葉の使い間違いを少しずつ修正しながら、無理なく自然に言語やコミュニケーションを覚えていきます。世代が違う人たちは言葉もコミュニケーションも少しずつ変わりますが、地域社会のお茶会に子供も参加するので、それで覚えていきます。
​
友達などの同世代だけでなく、子供のうちに、世代が違う人たちとのコミュニケーションを無理なく上手にします。
​
その入口は、両親です。
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親の代わりにテレビが子供に、言葉やいろんな世界を教えてくれることもあるでしょう。
でもテレビは、子供のことを、親に教えてくれません。


テレビを見ないで、夫婦や親子、家族で話す時間がたくさんあると、問題の芽が未然に減ります。

子供が10代になってから、子供の世界がわからなくて急に友人関係や学校のことを毎日聞いても、それが当たり前の習慣じゃなければ、「何?何?なんで?キモ。」って子供に驚かれるだろうから、幼少期から会話していることが肝心だと思います。


毎日の時短術とかじゃなくて、先回りで、根こそぎ、問題の芽を根絶やし。
問題を未然に防げば、時短どころか、そもそも何も必要ありません。

これがドイツアルプス流、チロルアルプス流の真髄だと、私は思っています。


ここの普通の大人たちは、家事も仕事も人間関係も、問題を少なくしているから、たっぷりのんびり楽しく暮らせます。
毎日ギリギリでカツカツでフラフラな状況になる前に、すべて回避したからです。

交通情報も教えてくれるカーナビで渋滞を避けるがごとく、その道を進めば動けなくなるのは事前にわかっているからです。
到着地が同じでも、大渋滞の道を通ってきた人は時間も全然違うしフラフラです。

大変なご家族の毎日を、大渋滞の道に例えるなら、わかりやすいかもしれません。

「今日も大変だったよ。毎日休まらないよ。」

「そう。あの道は混むから大変だよね。」


あんな道なんか通らなければいいのに、と思いつつ、どんな道を通っても自由なんで、大人同士ならアドバイスは1回までで基本放っておきますが、毎日忙しいご家族はいろいろな理由で「あえて大渋滞の道を毎日往復してるようなものだろう」と解釈しています。
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家族のリビングにテレビがない。
それは簡単に誰にでもできることでありつつ、幼児にテレビを見せて時間を確保するご家庭や、「とりあえずテレビをつける」ような上の世代には、結構大変そうです。最近の若い世代はテレビを見ないそうですが、同居だとモメそう。

テレビが既にあるご家庭では、まず最初はアンテナケーブルを外してみるといいかもしれませんね。
ケーブルを外して完全に見られなくしてしまうと、たぶん家族の変化は違うと思います。
「じゃあ、テレビのスイッチを入れないで、会話を増やそう。」ってだけだと、なし崩しになりそうでダメです。

スイッチ入れない予定なら、ケーブル外してもいいんじゃないかと。
ご家族の暮らしが変わる、その効果を実感されたら、アンテナケーブルを捨てればいいです。

ちなみに幼児・子供以外、自分のフィルターを持ってテレビの影響をうけない年齢なら、見ても問題はないです。

うちは昨年やっとテレビを買いましたが、アンテナケーブルは最初から買っていなくて、放送しているテレビ番組を普通には全く見られないようにしています。公式動画サイトにお金を払って、CMは全く見ずに、映画やドラマなどコンテンツそのものだけを映して見ていて、完全に単なる液晶ディスプレイとしてリビングで使っています。


テレビに対して自分のフィルターがない幼い子供達はともかく、大人である私も見ていない理由は、CMを見させられる時間が惜しいし、CMの間に慌ててコーヒーを淹れるのも苦手。CM前後に内容がくどくど巻き戻るのも苦手。小さいストレスや時間の無駄を軽視せずに、全部排除しています。(公式動画でもCMがあった個所で話が巻き戻るようなバラエティ系は見てないです。)



それで得られる静かで穏やかな時間。これは本当に大事なことです。
だって、ただでさえ共働きは時間がないんです。

夫婦や親子で一緒にテレビを見るよりも、一緒にテレビゲームをするよりも、会話したほうがいいんです。

テレビを一緒に見ながら感想を会話するよりも、お互いの話をしたほうがいいんです。

芸能人の話やそれについての感想なんかよりも、大切です。
家族にあった小さな出来事、考えていること、抱えている問題、やってみたいこと、いろいろ聞いたり話したりするほうがいいんです。

今日あった何でもない話でも、お互いのいろんなことがわかるはずです。



あ、子供も全員独立して全問題クリア後の老夫婦なら、 たっぷり時間もあって、テレビ時間があっても良いようです。(笑)
だから同居の場合は、テレビを自室で見てもらえば本当は丸く収まるんですけども。


ここのご老人たちは、とても楽しそうに暮らしていて、老後って楽しいものなんだなと思えます。
見ていて希望がもてるというか、うれしいです。

​彼らの素敵な暮らしも少しずつ書いていきたいです。
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[業務連絡的お知らせ]
昨日チェックして下さった方々に改めまして、こちらもいつも通り配送料無料です。(*´Д`)/

​[こうこく]

いろいろ再入荷されてまーす。ご紹介が追い付いてなくて、すみません。m( u u )m​


1 コメント
momo
1/3/2016 11:29:12

テレビなし家庭に大賛成です。
私は30代に突入と同時にひとり暮らしを始めましたが、
実現したかったことのひとつが、テレビを置かないことでした。
結果、毎日とても静かに穏やかに過ごせ、
音楽や読書などを楽しむ時間が増えました。
後半はインターネットが普及して、
海外の友人とチャットしたりの時間が増えましたが。
友人や会社の同僚たちがやってくると
「本当にテレビがない!」と一様に驚くのも楽しくて。
そんな彼らとも静かな部屋で時間を気にせず、
職場やカフェやレストランでは話さないようなことも話すようになったりして、
より親密になりました。
そういう時間が新鮮なのか後輩がその友人を連れてくるなどして、来客も増えました。
楽しかったなあ。
今は結婚して夫とふたりで暮らしています。
テレビ好きな彼がいるとテレビはつけっぱなし。
これがかなり辛くて。
ドキュメンタリーやニュース、スポーツ、映画など、見ていなくても流していたいみたい。
見ないなら消してほしい。
もっと会話や静かな時間を楽しみたいです。
日本では子どものお守りをテレビにさせているご家庭もわりと多いですよね。
けれど私はハイジさんファミリーのような環境で育てたかった。
「私たちに子どもができたらテレビは撲滅だ!」
そう思ってましたが、ついに恵まれませんでした。
今も面白く思い出すのがNHKの集金。
「うちにはテレビがありませんから。
おあがりになって確認してもらっても結構ですよ」
と、支払を断ると、
「そうですか。ではまた2か月後に来ますねӎ

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    Author

    AlpenHausfrau Heidi
    アルプスの主婦ハイジ

    ドイツかオーストリアあたりをウロウロしている。絵を描くこと、文章を書くこと、笑いをとることが好き。
    一児の母。


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