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英語が大嫌いで話せないまま国際結婚して語学習得が急務に。毎日が付け焼き刃の、暗記しないサバイバル勉強法の始まり。

10/10/2012

2 コメント

 
もともと、語学の勉強が苦手です。

学生の頃、「いつか優秀な人が高性能の自動翻訳機を作ってくれれば、それで問題解決だ!」と、私は語学習得を放棄してデザインの勉強に集中しました。

語学もデザインも、習得には多くの時間と労力が必要だからです。
要領が良くない私は、どちらかを選ぶ必要がありました。不得意なことで成果を望むよりも、時間を忘れるほど楽しい制作を選ぶことが、正しく思えました。


■それでもまた英語を勉強し始めた理由。

時は遡ることインターネット元年ぐらいの頃。

外付けモデムがガリガリ鳴る中で、生まれて初めて見た「ホームページ」。
海外のサイトにアクセスして、そこの英文は私にとってヒエログリフに等しく全く読めなかったけれど、ひとつだけ理解したことがありました。

「もうダメだ。間に合わない。」

たぶんここには、現地の生の情報が書いてある。日本のテレビや雑誌新聞を通さなくても、私はそれを目にしている。たぶん世界はあっという間に狭くなって、私たちの生活を大きく変える。私が望んだ自動翻訳機はたぶんその需要に間に合わない。
きっとそうなるはずだと、愕然としました。

その時のショックが強くて、少しずつ独学を始めました。


■デザイナーに英語は必要か?

美術やデザインの道を志す者にとって「英語の勉強なんてしている暇があったら、もっと良い物を作るための努力をしたほうがいい。」と考える人が当時多くて、英語学習の本持ち歩く私は変わった存在でした。

1人で漠然とした恐怖を感じていても、今すぐに必要な能力ではないから、結局は毎日の仕事と仕事に直結した勉強に時間と労力を使い、独身時代の語学力はほとんど全く伸びないままだらだらと月日が流れました。


がしかし、英語をかじった今では必要な英語を理解できるおかげで、恐らく他の「英語ができない日本人デザイナー」の分の仕事を、本来よりも余分に引き受けることができていると思います。(実利主義の外国人達に、しかもこの不況下で、コネなんて意味ないと思います。)

なぜなら、直接英語で仕事できる日本人デザイナーがまだ比率的に少ないからです。
描けるだけも、英語ができるだけでも難しい。仕事として外国人の要望を汲み取れる人、マーケティングできる人は限られます。
それらがクリアできれば、デザインには各種ジャンルもある為、日本独特カルチャーの海外の需要に対して圧倒的に供給が少ないという分野がまだ多々あります。


ネットが発達したことで、物価が安い国や発展途上国の人たちはもっと安い賃金で作ってくれるはずですが、日本や海外の文化を、彼らはネットから引っ張ってきた曖昧な想像でしか描けません。そういう意味で、依頼主の国の人達とも差をつけられます。

外国文化も生でかじって、デザインを現地向けにできるようになったことも大きいけれど、言葉と文化の壁は大きく、そして壁が大きいほど、突破した自分を守ってくれることが改めてわかりました。


この先、英語ができる日本人デザイナーの人数が増えてくれば、今までの経験は活かしつつも、次は英語が話せないドイツ語の人をクライアントにしようと思っています。

就職も含め仕事を得るということは、雇用主にとってその他大勢と違う有益ポイントを予めつくることだと思っています。



■結婚までしたのに、相手の言葉が全くわからない。

外資系の友人達を介して未来の旦那様(オーストリア人)と偶然知り合って、おぼろげな英語を駆使して仕事経歴を自己紹介したことが私たち夫婦の始まり。

要素から本質を見抜く彼は私の生き方に興味を持って、そして私は彼の行動から人としての優しさがわかって、太鼓判を押してくれた友人達の応援もあって、お互いの言葉がよくわからないまま国際結婚しました。

そうして、私は英語の勉強が突然急務になりました。
最初は周りの人が引き攣るくらい、お互い言ってることが全くわからないことが多々あったので、常識的に考えると恐ろしく奇妙な夫婦でした。

私たちはそれでも相手の人格が好きで、お互い努力しながらいつか良くなることを信じ合いました。しかし、希望を持っていても、言葉によるコミュニケーションが絶対必要なのが現実です。もはや学習ではないくらい、もう毎日が必死でした。



■今現在でも、英語すら話せない。

今では問題なく話せるかというと、そうではありません。
未だに英語すらろくに話せません。
ただし、それでもなんとか海外生活と海外仕事(専門職)の諸問題を切り抜けています。

それは度胸と運で根拠無く「何とかなる」という意味ではなく、正しい文法通りに話せなくてもコミュニケーションはとれる、ということです。発音もしかり。

(ただし、自分の語学レベルを見極めて、能力の限度を越えない行動が身の安全上では大切です。)



■正攻法では間に合わないケース。

私が書こうとしているのは、正攻法の勉強術ではありません。

非常識な国際結婚をして、待ち合わせ場所がわからず困って電話してきた夫と上手く話せなくて、出先で会えなかった私…。そんな差し迫った状況で、参考書やラジオ英会話なんか聞いてゼロから勉強している場合じゃなかったんです。今日勉強したこといつ使うの?みたいな感じで。

無我夢中に毎日が付け焼き刃で暮らしていくうちに、自分にとっては、今までの自分の勉強方法だとまるで役に立たないことに気がつきました。

それで試行錯誤してなんとかしてきた自己流の方法を、誰か困っている人のために少しずつ書き残していくことにしました。良いものが書けるかわからないけれども。



■残業ぐったりの同世代に捧ぐ。

語学学習が大嫌いで、仕事と介護と育児で精一杯で、時間も心の余裕も無かったのに、2カ国語を勉強してる人なんて前例が少なそうだから、何か誰かのヒントになれれば、と思いました。

私と同じくらいの世代で、英語ができなくて困る人は今後もっと続々と増えてくるだろうから。勉強したくても、みんな既に残業と家庭のことで精一杯だと思うから。
(時間をつくれる人には、正攻法をお勧めします。)

誰しもが有効な勉強法なんか無いから、私の方法が良いとは限らないのだけど、これで助かる人が1人でもいたら本当にうれしいです。



英語の参考書を買いたくなっても、落ち着いて! とりあえず次の記事までお待ち下さい。参考書買うなら、来年の手帳でも買ったほうがいいです。
私の大好きな能率ダイアリー。一緒に戦ってきた戦友ってかんじ。過去を読み返せば戦歴って感じ。笑

2013年1月始まり 能率ダイアリーB5 黒 6111

2 コメント
まるちゃん
11/10/2012 00:31:06

私も日々英語と格闘しています。
楽しみにしています。

返信
hiro
11/10/2012 01:19:27

こんにちは! ずっと前からハイジさんのブログとダンナ君の大ファンです。私はもう20年近く日本で日本語を外国人に教えています。今回のブログ、これからも楽しみにしています。言葉の壁はなかなか手ごわいですよね。

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    Author

    AlpenHausfrau Heidi
    アルプスの主婦ハイジ


    ブロガー。デザイナー。イラストレーター。企画。ディレクター。
    主婦。お母さん。

    英語さえも話せないまま、日本語が話せないドイツ語11才年下夫と国際結婚して、語学習得が急務になりました。外国生活・海外仕事に突入して、いまだに英語を話せなくても、なんとか生きてます。

    ドイツかオーストリアあたりをウロウロしている。絵を描くこと、文章を書くこと、笑いをとることが好き。
    一児の母。

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