白い部分が汚れ気味に写っていて恐縮ですが、私の海外旅行用のお財布です。
海外旅行のお財布は、防犯的に、ごく普通の貧乏くさい物が好き。 私の場合、海外旅行でのほとんどの支払いはこのお財布から出します。 日本円や両替した大きい額のお札、クレジットカード等々は普段のお財布に入れて、その時々の一番安全と思われるところにしまっておきます。 こちらに来てからは、旅行というには長い長い長過ぎるロンバケなわけですが、なんとなくそのままずーーーっといつもの旅行のように使い続けて、元々のお財布は家の奥深くにしまったままで、今現在は使用実績的にこちら側が普段使いの財布となっています。 でもね、これがなかなかどうして、防犯面以外にも海外で便利なんですよ。 ■外国人が並んでる気まずい空気でも、小銭を出しやすい。 小銭入れ部分が透明で丸見えなんで、私がモタモタとお札を出している間にお店の人がここの小銭をじーっと見ていて、お札だけ出しても「……そこから2セントくれる?」などと、声をかけてくれるんですよ! 向こうとしても、お釣りがめんどくさくないほうがいいから「そこの2セントさえあればお札だけのおつりになる」とかの場合、ほぼ100%声をかけてくれます。 そうそう、余談ですが、 ■小銭で支払わないドイツ人&オーストリア人?! 日本のスーパーでよく見かける、小銭を何枚も何枚も探して出す光景。 ドイツ&オーストリアのこの辺りでも同じような光景があるかというと、私が今まで見た限りでは、ほぼゼロです。 お札で払うか、銀行カード払い(デビッドカード)が多いです。 多くの人は時間のほうを優先してお札だけ渡して、自宅にどんどん貯まる小銭はまとめて銀行にいれるみたいです。 小銭が数セントはみ出た時には、手持ちがあれば出す場合もありますが、あくまでも時間がかからないなら、って程度みたいです。カフェの店員さんのレジ的お財布に小銭がなくて困ってる場合は、相手を助ける意味で小銭を探します。 地元の人達の感覚よりはもう少し、私は小銭を使って払いたいのですが、そんなテキパキとした状況でしかめっ面で並んでるドイツ人たちの前では非常に出しにくい(笑)。だからレジの人から声をかけてもらえると、ありがたいんです。 ちなみに、写真にあるたくさんの小銭の訳はですね、旦那くんが小銭を私に全部くれるんですよ。それがそのまま、おこづかいに、って私は子供か?(笑)。 重くなるからこんなに持ち歩いてる人あんまりいないらしく、カフェでびっくりされます。 で、旅行の場合の話の続きですが、 ■全てのコインを、空港のお店で使い切る。 日本円に両替できない外国現地のコインを全部使い切るには、クレジットカードがあれば簡単です。 帰国の際、空港の免税店などで残りのコインを全部出して、足りないだけ分をクレジットカードで支払えばきれいになくなります。 どこの空港でも一般的らしくて、当たり前のように対応してもらえます。 日本円の小銭を帰国まで持ち歩くのが嫌な人は、出国前も同じ事をぜひ。 小銭って意外と重いんですよ。 ちなみに私のお財布の表側はこんな感じです。 何にも無い。
実はこれ、私にとっては特別なお財布で、非売品なんです。
工場から「指定のデザインで縫ってみましたけど、形はこれでいいですか?」ってあがってきたサンプルを自分でそのまま使ってます。 本番前の、工場の余り生地で作ってもらったような成形見本だから特に貧乏っぽいわけです。パイピングは適当に安い生成、っていうところがゆるくて好き。 売ってないよ、こんなの。笑 自分たちも使いやすいように仕様を考えて作ったから、そりゃあ好きです。ポケットがいっぱいで全部出しやすく段差つけてて超便利。そして自分で使いこむからこそ、反省と改善でまた次の考えが出るもんです。 実際に発売された商品のほうは、本体生地に私がデザインしたプリントが入っていて、織りネームも入ったりなどなど、当然ものすごくきちんとしてて、これとはずいぶん印象が違うんですけどね。(ちなみに発売時期は昔なんで、これは今もうどこにも売ってないはずです。) 私は仕事で自分個人の趣味嗜好でデザインしないのが信条なんで、自分とターゲットが違う場合はプライベートではサンプル品のほうを使ったり、自分も好きなデザインなら商品現物を使ったりしてます。 本当は内側に普通の小銭入れがあって、透明部分は切符を入れたりする用につけたはずでしたが、私の場合の実際は、内側のほうはレシート入れとなりました。あはは。 私がこのお財布(商品のほう)をプレゼントした友人は生地プリントが擦り切れるまで長年使い込んでくれて、それを後で知ってうれしくて、手持ちのストックから違うデザインプリントの物をまたプレゼントしたら、「これすごく使いやすいんだよ!意外にこういうの売ってないんだよ!」って喜んでくれて、二つ目の方も使ってくれたっていう、胸が熱くなる思い出もあるお財布でもあります。 彼女は今でも使ってくれているかしら。 私もこれが好きよ。 物をつくる、絵を描く、デザインをする、って本当に好きです。しあわせ。 そのお財布も共に、私は人生を旅しています。 今日もがんばろう! あ、そうだ。スリが多い街を旅行するなら、やっぱりこういうのが重宝するらしいですね。でも出し入れできないから、貧乏っぽい財布はひとつ持ったほうがいいですよ〜。
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