ベースライン、メロディライン、etcを、ギター1本で同時に演奏して表現する、タック・アンドレス。 私は音楽に疎いほうだと思うけど、今の今まで、タックのようなギターは他に聴いたことがないです。バイオリニストみたいに、この人は音楽家のギタリストだって素人ながら感じます。よくわかんないけど「本物だ!」って。(笑) 来日した時に、最前列で食い入るように演奏を見ていたのだけど、なぜこんな音がでるのか、目の前で起きていることなのに、何がなんだかさっぱりわかりませんでした。 この動画ならわかりやすいかな。 この若者が進化して、ソロギターを弾くとこうなる、みたいな動画が下の「Europa」。 Tuck Andress - Europa* http://www.youtube.com/watch?v=SEi1RJx3y1k ↑ 下の埋め込み動画リンクは切れるので、こちらのテキストリンクからどうぞ。 ↑ その神のような超人は、最愛の奥様と「Tack&Patti」というデュオを組んでいるのですが、これがまた結婚して何十年たってもおしどり夫婦で、2人の音楽にもずっとずっと愛が溢れているんですよ。 白人男性のタックと、黒人女性のパティ。周囲の反対を押し切って結婚したそうですが、同じアメリカ国民だろうと、周囲の人間、コミュニティが違ったでしょうから、この年代の方々は今よりも大変だったんじゃないかな〜と思います。 2人はお互いを深く尊敬しあっているのが、音楽からよく伝わります。公演を何度か見に行ったのですが、パティが歌っているのをタックがずっと見ながら演奏していて、いつもパティの歌がもっと素晴らしくなるためにギターが使われていました。 英語の歌詞で意味がわからなかったりしても、なんとなく涙がこぼれたり。 2人それぞれの音が心地よく溶け合っていて、2人の個人的なことや背景を何も知らなくても、いつもなぜか心を打たれてしまうのです。 2人は名演名曲がありすぎて、ここでご紹介する曲を何にしようか迷ったのですが、ビートルズのカバー曲「In My Life」にしました。オリジナルは言わずと知れた名曲ですが、2人の新訳的な音楽に、なんだか涙がこぼれます。 昔、CDを買いに行ったら、お店によって置いてあるコーナーがバラバラで、JAZZコーナーになくてぐるぐる迷って店員に聞いたら、「癒し」みたいなヒーリング系のコーナーにあったりしました。店員さんの、そのチョイス、すごーくよくわかる!が!見つけにくいよー!なんてこと思ったっけ。(笑) もっとジャズらしい曲などは公式のマイスペースに、惜しげも無く公開されているので、ぜひどうぞ。 彼らの解釈によるカバー曲のベストアルバムは、まずは全曲一度聴いてほしいくらい。 タックの素晴らしいギターソロ曲も入っていて、どれもベストにふさわしい曲ばかり。 とはいえ「ああ、この曲も入れといてほしかった!」みたいなのもあって、ファンとしては2、3枚組くらいで発売してほしかった…。(笑) さすがにYouTube等に網羅されていないのですが、こちらで各曲ちょっぴりずつ視聴ができます。 ↓ タイム・アフター・タイム 〜ベスト・オブ・カヴァーズ 1. タイム・アフター・タイム 2. ティアーズ・イン・ヘヴン 3. アイ・ウィル 4. ゲッタウェイ 5. ゼイ・キャント・テイク・ザット・アウェイ・フロム・ミー 6. アイ・ウィッシュ 7. オール・ディス・ラヴ 8. 砂のお城/リトル・ウィング 9. ウッドストック 10. ダンス・ウィズ・ミー 11. ハニー・パイ 12. カーニヴァルの朝 13. ジャスト・アバウト・エヴリシング 14. 哀愁のヨーロッパ 15. イフ・イッツ・マジック 16. ステラ・バイ・スターライト(星影のステラ) 17. マイ・ロマンス 18. アズ・タイム・ゴーズ・バイ 私の尊敬する大好きなアーティストであり、憧れの夫婦です。
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