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ドイツの幼稚園でこどもたちが食べていた、誰かの庭のりんご。規格外を見て思ったこと。

5/10/2012

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Picture
ドイツの幼稚園にて、庭のテーブルに転がっていたリンゴ。

誰かの庭で取れたリンゴっぽくて、大きめのものでも直径5cm程度かな。
これが自然の果実なんだね。

こどもたちは食べたかったらこれを手にとって、シャリシャリ食べながら遊んでる。


ここの幼稚園は、この自然なリンゴっぽい。
先生たちも規則も堅苦しくなくて、そして園児たちも、保護者たちも。



私が通ってた幼稚園は、服も帽子もカバンも道具も、みんなと同じに決まっていた。
日本のスーパーマーケットに並ぶリンゴみたいに、見た目の規格が決まってる。

こういう庭のリンゴはさすがにドイツでも店には並ばないけどさ。
わたし、こういうリンゴ、好きだよ。似たようなリンゴがひとつもなくておもしろい。たいてい酸っぱいんだけどね。


だんだん寒くなってきたから、先生はトレンチコートを着ていた。
個性とかおしゃれしてるというより、寒いからたまたまこれを着てるって感じ。

お迎えに来た父兄と見分けがつかなくて、そんな幼稚園が好き。


日本の幼稚園の先生の服、イメージはジャージにエプロンなんだけど、ある意味それも、制服みたいだなって気がついた。

職業別のイラストとか、日本向けのだと描きやすいんだ。どの職業も制服とかイメージがだいたい統一されてるから。サラリーマンの定番スーツもある意味、制服っぽい。



そうそう。
昔、ウィーンに行った時に、ネクタイ締めて眼鏡かけたアジア系のおじさん2人が、
観光地で真面目な顔で2人並んで記念撮影をしているのを車で通りすがりに見かけて、ダンナくんが「絶対、日本人!絶対、絶対、日本人!」って爆笑してた。

あのおじさん2人の同じような服装、真面目な顔、2人の微妙な距離感、海外出張っぽく見えた。その何でもなく目立っている光景をハッキリ覚えてる。

みんながみんな、カテゴリー別にそれぞれ同じイメージになって暮らすのって、考えてみたらすごいことだ!



うちの息子は生まれた時から少数派だから、規格外の庭のリンゴコースのほうを選ぼうって改めて思った。

私はいくら見た目をみんなと同じにしても、中身が変だから一緒になれなくて、曖昧な「常識」って言葉にもずっと困ってた。でも、違っていいんだって、変でいいんだって、ダンナくんが教えてくれた。

ここに来てからはそもそも見た目から違うし、みんなと同じにはなれないけど、見た目と思想が同じになる必要がなくて、コミュニティの中で心地よく混じり合ってる。


息子ともなると、それは見た目から、日本人とも白人とも違う。
それが長所とチャームポイントになるように、息子には息子の、皆それぞれがそれぞれに合った道を、って思うんだ。

子供は1人1人みんな違うから、みんなぶっつけ本番の手探りだよね。

息子にとって、いい道でありますように。


それではまたね。 (●´∪`●)/ Tschüss〜!



余談ですが「不揃いのりんごたち」はタイトルくらいしか知らないです。ぷぷ。

ふぞろいの林檎たち (1983年)
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    現在ほぼ専業主婦。
    ドイツかオーストリアあたりをウロウロしている。絵を描くこと、文章を書くこと、笑いをとることが好き。
    一児の母。

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