この町にアジア人(私)が住み始めたことは既に地元で周知だろうけれど、 こんな田舎に身寄りもなく住む外国人は普通じゃなく、 たぶん私に関する情報がなくて、 たぶん私はいまだに「得体の知れない外国人」です。 少し大きな町に行くとそんなことはないのですが、 超田舎では見知らぬおじいさんたちに、いつもものすごい目で見られます。 刺すような視線と、強烈な眉間のシワ。 「なんでそんな顔してるの?」っていつも思います。(笑) ドイツのご老人のほうが、チロル州のご老人よりも厳しい印象があります。 チロル州は観光が大きな産業で、夏も冬も観光客がくるし、私はいつも一眼レフを持ち歩いてるから「チロル州で良い思い出をつくってほしい」という遠慮がある気がしますが、ドイツのここは観光地じゃないし外国人だろうと容赦ない感じです。 田舎がゆえに「ここでは全員こうあるべきだ」と考える真面目なご老人が多いらしく、見知らぬご老人によく叱られたりします。 でも、もしも、私が日本の田舎町に住んでいて、得体の知れない外国人がいつの間にか近くに住み始めたら、たぶん私だってちょっと怖い。 だから、叱るのは彼らの警戒であって、彼らのコミュニケーションなんだ。 きっとそうなんだ。きっと第一段階なんだ。 そんなある日。 風邪がどうにもこらえきれなくなって、病院に行って、
待合室でゲッホゲホと激しい咳をしていたら、 同じく待合室にいたドイツ人のおじいさんが2人いて、 (`⊆´)(`⊆´) 「咳はここでするものじゃない!」とか、 また叱られるんじゃないかと、 (´∀`)いかにも言いそう 恐る恐る、 そちらのほうを見たら、 おじいさんたちは おびえた顔で私を見ていました。 (๑˙ε˙๑) えーと 得体の知れない外国人の咳……? (੭ु ›ω‹ )੭ु⁾⁾ 「鳥インフルエンザじゃないからね! ドイツに持ち込んでないからね!」 と、声をかけてあげたかったです。 できなかったけど。(笑) 眉間のシワがない顔で 見られたのは初めてかもしれません。 なぜかちょっと、初めて勝利したような気持ち。♪( ´θ`)ノ ドイツにあるウィルスに私は免疫がないから、 幼児並みに何度も風邪を引いていると医者に言われたのですが、 でもユーマが幼稚園から毎日続々と、 うちに新しいウィルスを持ち込んできていて、 まだまだ私の風邪は長引きそうで、 春までずっと勝てそうです。'`,、 (ノ∀`) '`,、 藤巻さんが書かれた本で、コミュニケーションの実践的内容らしいのだけど、表紙の「なにかが足りないと思っているあなたへ」の一文に、「例えばドイツ語とかね…」って思っちゃた。笑
1 コメント
Chun
20/12/2012 09:15:28
いつも更新を楽しみにしております。
返信
あなたのコメントは承認後に投稿されます。
返信を残す |
このサイトに掲載されている、全てのイラスト・写真・画像の無断転載・複製を固く禁じます。(文章についても、引用の範囲を越えた無断転載や、出典を明らかにしていない引用及び、当サイトへのリンク無しの引用も、固く禁じます。)
AuthorAlpenHausfrau Heidi ■免責事項 当サイトに掲載された記事情報及び意見や見解は、個人の感想レベルであり、その内容について何ら保証しません。情報の間違いなどに対して一切の責任を負いませんのでご了承下さい。 Archives
7月 2024
|