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病に倒れたりもしたけれど、わたしは元気です。ついでにMacも。

15/2/2013

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しばらくぶりです。

肺が大変なことになって、連鎖的ドミノ倒しでどんどん大変になって、全く酷い目にあいました。

咳も最近ほぼ治まって、体の痛みも和らぎ、ずいぶん元気になりました。徐々に普通の生活に戻りつつあります。

雪が降ったり溶けたりしている景色を眺めながら、元気な時は編み物をしています。

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念願のコットン糸、つまりドイツメーカー物で化学加工が一切されていない編み物用コットン糸を無事に手に入れて、ユーマさんのマフラーを編んでます。日本では見たことない編み糸で、わくわくのいい感じ。

英語ではcotton yarnなのですね。naoさんありがとうございました!検索してみたらアメリカにもそういうオーガニックマニア向けのcotton yarnがたくさんあるようで、いつか取り寄せてみるつもりです。わくわく。


Macも無事に修理されて、戻ってきました。

修理の人達もお手上げだったらしく、最終的に新しいマザーボードがはるばる中国から取り寄せられて、直りました。やっぱり部品は中国からくるんだなー。と思いました。
おてもとさん、いろいろとありがとうございました!

そんな訳で、部品の取りよせに時間がかかったり、修理品の送付でひとモメあったりで、結局修理に2ヶ月くらいかかっちゃったけど、直してもらえることがわかりました。

日本でならもっと早く直る気がするけど、良かったです。
いろんな国に長期で行くなら、だいたいの大都市にはアップルストアがありそうだから、国際修理対応してもらえる点は大きいかも。


ところで。

前回の記事を読み返してみて、なんだか今まで私がこのドイツ生活を呪いながら暮らしていたように思える文章かなと、ちょっと冷や汗をかきました。そういう訳ではないんです。

私は甘ちゃんだから、今まで「これは、私が自ら本当に望んで始めた生活じゃない。これは自ら望んで始めた苦労じゃない。」っていう、周りのために不本意に巻き込まれて外国で不便に暮らしているっていう思いが、少しあったのです。

でも、それをやっと、自分の問題にできたんです。
(先進国にいるわけだから医療機関もちゃんとしてるし、治安も良くて、苦労っていう苦労では全くないんですけどね。)

普通の国際結婚した人は、少なからず外国や外国語に興味を持っていて、その末に国際結婚があったり、海外生活があったりするのが多いと思うけれど、私はダンナくんが好きでも外国語学習が嫌いだし、日本で暮らしたかったし、海外暮らしへの興味や楽しさ、有り難さを感じる感情の土壌があまりなかったのです。

考えが切り替わってみると、
「何で今までそんなこと考えてたんだろう?」
って思えるのだけど、
渦中ではなかなか気がつけなかったんですよ。


ダンナくんやその友人たちを見ていると、精神年齢って実年齢で考えちゃダメだなって思います。
私も遅まきながら、ヨチヨチと成長を続けています。


「生きてるだけで丸儲け。」さんま師匠はいいこと言う。

徐々に健康を取り戻している実感があって、あまりにもうれしくて、喜びが吹き出そうで、指先からビームが出そうです。

みんな元気になったら、休みにはどっかへ遊びに行こう。
健康になったら、こんなことをやってみたい、あんなことも。

できることがまだまだいっぱいあって、わくわくしています。



家族でいろんなこと、楽しみたいです。今年一緒に雪遊びしてあげたかったなあ。できることをいろいろしたいなぁ。
読んだ雑誌。楽しそうな写真をふと思い出しました。
↓

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海外の救急外来より生還。風邪は万病の元、言葉が通じない外国で思い知るの巻。

3/2/2013

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風邪は万病の元。

数ヶ月ずっと風邪を続々ひいてるし、病院に行ってもまた「お茶をたくさん飲んで、散歩してください」って言われるんだろうなーと、今回も我慢していたのだけど…、症状がおかしい。

やっぱり病院に行ってみるか…と無理をして行ってみたら、ドクターに「このままだと大変なことになる。」と言われた私。


大変なこと、ってなんだろう。



大きい街の大きい病院を紹介され、
紆余曲折を経て、

自宅に戻ってきて、
文章も考えられるくらい体も回復してきたけれど、
一時は尋常じゃないほど苦しくて、今回こそもう、ついに、ダメかと思った。

ユーマとダンナくんのこれからのこととか、
最後に東京でごはん食べたかった、とか
新しいMacをまだ買わなくて無駄にならずによかったとか
ユーマは大人になってからヨイトマケの唄でも歌ってくれるかしらとか
大切なことからくだらないことまで、いろんなことを考えたけれど、
頭の中の未完記事も気になってた。
あー、あのネタもブログにアップしたかったな、とか。

また元気になれたら、書きたいことをもっと書こう。
やりたいことは何でもどんどんやろう。
そう思った。


いつまでも健康で、やりたいことができて、百歳すぎくらいに老衰で果てるような、根拠の無いイメージがあったけれど、突然、全てが終わることもあるわけで。

やってもいいことを、勝手に自粛したり、我慢や遠慮なんか絶対もうしない。



私の周りの人(チロル州の友人知人たち)は、なんかもう輝かしいほど、我慢しない。
一日、一日を、楽しんでる。
ここが苦難のない楽園というのではなく、我慢しなくていい道を先回りして選んでる。
打つ手がなくなる前に回避してる。
嫌なことはやめる。
人生は短い。



すぐに辞められないなら、辞められる道を探す。

辞められないなら、その「辞めない」という選択したのは自分。
だから「納得して自分で選んだ道だから、不満はない。」という彼らの論理。

だから、不満や愚痴を言いながら続ける人なんて、ここにはいない。
不満を言いながら、何も変える努力をしないで、
そのまま思考停止してただただ続けるなんて、考えられないらしい。
毎日を苦しみながら毎日を呪ってる人がいるなんて、その人は何のために生きてるの?って。

義母が実に明るく生きていた姿が目に浮かぶ。
残された時間を、人生を呪ったり運命を悲しんだり怒ったりすることに使わなかった。



そんなチロル州の彼らの生き方、私はそんな人達と文化が好きだ。
個人の好みの問題で、このことについては一般論なんてどうでもいい。
これは私の嗜好と私の人生だ。

ドイツ田舎町の厳格な社会ルールを守った上で、自由に暮らす。
ご老人たちが目を光らせてくれているおかげで、治安もいいし、傍若無人がいない。
ここの社会ルールと個人の自由のバランスが好きだ。



私はここで暮らすことを選んだ。

いろいろ大きな不都合はありつつ、ここの良さも知っている。
日本に戻ることを何度も考えたけれど、日本もパラダイスではないってことを知っている。

母国なのに、私は家を借りることすら苦労するだろう。


自分が選んだこの道を、これからもまだ、辞めない。
改めてそう自覚した。
でも(方向転換は大変だけど)、絶対嫌になった時は絶対辞めるって決めた。

この世のどこにも「何も不都合のない世界」はないけれど、もしそんな可能性のある場所を見つけたら、絶対何が何でもユーマのためにも引っ越してみせる。

けれど、どこにもそんな場所はないんだ。

このことは、同じ海外組がよく知ってると思う。

「この地を離れれば、あの国に行きさえすれば、幸せになれるのに」という幻想を持てるほうが幸せなのか、現実を知って努力できるほうが幸せなのか。

私の場合はもうどちらでもない。
自分が幸せかどうかなんてもうどうでもよく、目の前の今日という日を楽しみたい。
そして我慢しなくていい道を先回りして選ぶんだ。
打つ手があるうちに。


以前、チロル州の友人達に「幸せ」について質問したことがあった。
彼らは「自分が幸せかどうかなんて考えたことがなかった」と言って目を丸くしていた。

楽しく暮らしている彼らの暮らしを、私はわかりかけている。


「草枕」をまた思い出した。
有名な冒頭だけでなく、後の文章でもすごいことを言っている。
夏目漱石先生の作品は実に素晴らしい、って、大人になってからもっと根幹から理解できるようになった気がする。

智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。
 住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る。
 人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣にちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。
(途中略)
世に住むこと二十年にして、住むに甲斐ある世と知った。二十五年にして明暗は表裏のごとく、日のあたる所にはきっと影がさすと悟った。三十の今日はこう思うている。――喜びの深きとき憂いよいよ深く、楽しみの大いなるほど苦しみも大きい。これを切り放そうとすると身が持てぬ。片づけようとすれば世が立たぬ。金は大事だ、大事なものが殖えれば寝る間も心配だろう。恋はうれしい、嬉しい恋が積もれば、恋をせぬ昔がかえって恋しかろ。閣僚の肩は数百万人の足を支えている。背中には重い天下がおぶさっている。うまい物も食わねば惜しい。少し食えば飽き足らぬ。存分食えばあとが不愉快だ。……

(出典:青空文庫)

現代の閣僚に、背中に重い天下がおぶさってる自覚があるかどうかは別として、実に身につまされる。
(ちなみに、日本もドイツも「人でなしの国」じゃないからね。これはそういう意味じゃないからね、念のため。)

住んでる国がもう絶対嫌だと思ったら、囚人でもない限りバンバンと引越しして、どこの場所が自分の人生に合うのか挑戦してみればいいと思う。不都合を受け入れて、もう変わらないということを自分で決めたなら、不満を言うことなんかに人生を浪費するもんか。
私は囚人じゃない。奴隷じゃない。それが私の考え、それが私の人生。これは私のものだ。
違う人は違う人生を生きればいい。


病院の廊下をガラガラと運ばれる中、もうお終いかも…って朦朧としながら改めて思ったのは、後悔しない生き方をしよう。ってこと。

きっとまた時々、泣き言も言うだろうけどさ、自分が選んだ人生の道に、責任とるんだ。
この毎日は、私が毎日、自分で選んでいるものなんだ。


まずは、体を治していくんだ。





昔、読んだ本。
美輪様の正負のバランス的に、私はそろそろ「正」のほうがキャリーオーバーになるんじゃないの?大当たりひいてもいいんじゃないの?と思ったりしとります。ここはひとつ、宝くじでも買いますか。(笑)

ああ正負の法則

Kindle版・草枕って、0円なんですね。青空文庫だと本としてはやっぱり読みにくいから、Kindleがますます欲しい今日この頃。

草枕

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    ノーザンライト社 蜜蝋キャンドル ティーライト(10個入り)


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    Author

    AlpenHausfrau Heidi
    アルプスの主婦ハイジ

    ドイツかオーストリアあたりをウロウロしている。絵を描くこと、文章を書くこと、笑いをとることが好き。
    一児の母。


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