日本行きのために買った航空券は ハイジおなじみのアエロフロート…ではなく エア・チャイナ(中国国際航空)。 今回の日程で、アエロフロートロシアを負かしたほどの 「…え?片道分?」ってくらいの最安値で、 しかも羽田着で、乗り換えの待ち時間も少なくて、 リスト上では文句無しの条件だったから、そりゃ買います。 サービスや乗り心地、機内食云々は各社違えども、所詮エコノミー。 私なら安いほうを選んで、その差額でミシュランなレストランに行きたいタイプです。 まだあの座席で10時間以上耐えられる、今のところの話で。 一度、悪名高い(?)アエロフロートロシアに乗って問題なかった経験からすると もうどこの航空会社でも大丈夫な気分です。 なんちゅーか、ブロガーの習性でしょうか、もはや怖いもの見たさの、あえてその道を選んでレポートしたいという、半分趣味になってきました。 そんなわけで選んだチケットでしたが、 座席に座ってしばらくたって私はあることに気がつきました。 私、 私、 Σ(゚Д゚;≡;゚д゚) 周りの人達に、溶け込んでる…! (私にとっては乗り継ぎ空港の)中国行きのエア・チャイナだから 当然、乗客は中国人が大半だったのだけど 大多数がアジア人、という群衆の中に 「自分が溶け込んで紛れる」ということが久しぶりで その感覚は、ふわぁ〜っと私を包んで なんとも言えない幸福感を覚えました。 中国人のスチュワーデスさんも ごく当たり前に中国語で話しかけてくれて 「同胞と思われてる、私!」 という ひとつひとつが、うれしかった。 そこでやっと気がつく。 白人ばかりの田舎町で、観光地でもなく、 私は恐らくたったひとりの黄色人種で どこに行っても珍しそうにジロジロ見られ、 時には見た目だけで、忌み嫌われるらしいことに 緊張し続けていたのだということを。 とにかく無我夢中で暮らしていて 別段気にしていなかったのだけど、 この同胞の幸福感からすると、そういうことだったらしい。 公園で地元のママさんたちに子供を避けられても 「見知らぬ外国人が自分の子供の近くにいたら不安だよね…。f^^;」って 推測して納得していたのだけど、 やっぱり、ずっと緊張していたのだと思う。 中国のひとたちが、私を当然中国人だと、同胞だと思ってくれた。
私は全く目立つことなく、そこに座っていた。 日本に着くまでの間、私はずっとずっと、それだけで幸せだった。 **補足追記** この日、まわりの人達が実は日系ブラジル人でも、アジア系アメリカ人でも、私が感じたことは同じだったと思います。彼らがどこの何国人だろうと、「そこにいるほとんどの人がアジア系」という環境に、自分でも至極意外なほどリラックスしたのです。
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AuthorAlpenHausfrau Heidi ■免責事項 当サイトに掲載された記事情報及び意見や見解は、個人の感想レベルであり、その内容について何ら保証しません。情報の間違いなどに対して一切の責任を負いませんのでご了承下さい。 Archives
7月 2024
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