ご心配おかけしてます。m(_ _)m たぶん。 他に治療法はないのかと 調べたり考えたりダンナくんに提案しましたが なにせここは田舎なので、 大きい病院は1つしかなく 次は高速道路をとばして1時間くらいでしょうか。 私たちに選択肢はありませんでした。 同じく近隣の患者が続々来るらしく、 (;⊆;) 「ボクも退院が決まった時、"本気?!"って思いました。 病院は本当にボクのベッドが欲しかったですね…。」 とても痛がっていて、こんな状態なのに 車の運転ができなくて他の病院に連れていってあげられなくて 自分が不甲斐なくて本当に悔しかったです。 じゃあ義兄弟からの支援は、というと 不幸は不思議なことにドンドン重なるもので 義姉(1人)が事故にあってもう1年位?車椅子生活だったり、 仕事が忙しかったり、遠く離れていたり、 みんなそれぞれが大変で、精一杯で、忙しい。 弱り目に祟り目。 人生はなかなか、思うようにならない。 週1回、近くの通院の手助けだけで十分ありがたいです。 他に選択肢がないので 私たちはこの病院でなんとか切り抜けよう、ということになり 様子を見ていましたが ダンナくんは以前より ずいぶん良くなっています。 薬を飲まなくても、静かに寝ていれば 痛みがなくなってきて 本を読んだり、 タブレット端末でネットを見たり お手洗い以外へも 少し歩けるようになってきました。 ああ、よかった。 いつ完治するんだろうね?(*´∇`*) と思っていた私は 病院に行ったダンナくんから 吉報を聞こうとしたのですが、 浮かない顔。 「治るまで、少なくとも あと3ヶ月かかるそうです……。」 ええっ!あとまだ3ヶ月も!! もうすっかり 治るもんだとばかり思っていたから あと3ヶ月も家で寝ている姿を想像して 目眩がしました。 でも、ともかく 先が見えたことにホッとして (=◇=;) 「……生命保険、入っておけばよかったね…。」 \(;公;)/ 「ボクは、死にませんよ!」 次に治療費、生活費のこととかを考えて 思わず生命保険と口にしたのだけど (・∀・)ヒドイ嫁 「life insurance(生命保険)」 という言葉からストレートに ↓ 死亡補償 と思ったらしく、 食い気味に言われました。(笑) でも、ハッと思いついたように (;公;) 「……でも、もし、ボクが死んじゃったら ハイジはユーマと、どうやって生きますか。 ハイジが困らないようにしておかなくちゃいけませんね……。」 ダンナくんは病気による弱気というよりも、 私がドイツで何もわからず、誰にも助けられず、 なす術が無く困る日が来ることを恐れているようでした。 ヽ(●´∀`●)ノ☆ 「大丈夫! チケット買って、アパート片付けて、 どうにかして空港に行って、日本に行くよ。 きっとなんとかなるよ! 日本でならきっと勤め先も見つかるだろうし、 ユーマも育てていけるよ。」 私はそういう土壇場の生命力に自信がある。 外国語を話せなくたって、 図々しくなんとかできる気がしました。 (・∀・)今もでしょ? かわいそうなダンナくんを せめて安心させたかった。 (*^⊆^*) 「……そうですね、ハイジなら大丈夫ですね!」 がむしゃらに出国する私を想像したらしく 面白そうに笑って、 それでも何か考え込んでいました。 若くて健康だったダンナくんが 急に病で倒れるなんて考えてなかったのだけど 本当に、未来ってわからない。 思えば、 大地震が起きて世の中が変わることも 実父が亡くなることも ドイツで暮らすようになることも 義母が亡くなってしまうことも 全ては突然で、何も知りませんでした。 夫婦どちらかが 突然、交通事故にあうかもしれない。 突然、心臓麻痺をおこすかもしれない。 「可能性はゼロじゃない」ってやつです。 突然、宇宙人に連れていかれちゃうかもしれない。 突然、隕石が墜落するかもしれない。 どんなことだって 可能性はゼロだとは言いきれない、よね。(笑) だから、ダンナくんさえも この手からなくしてしまう日がくることも…。 ダンナくんは3ヶ月後くらいに治るって言われてるけど 私たちは明日のことさえ知らない。 機会があった時、駅に立ち寄って 自販機での切符の買い方をダンナくんに教わりました。 国際空港のある大都市、 フランクフルト or ミュンヘン行き。 ホームで乗り方も確認しました。 「これでハイジは、1人でも日本に帰れますね…。」 ダンナくんは安心したように、 でも寂しそうに笑いました。 私たちは退路を確認して、 手をとりあって前進を続けます。 負けるもんか! などと息巻く気持ちと同時に いろいろ上手くいかないことがあっても、 これが世界で誰よりも一番大変なことじゃない、できるさ! って思ったりもします。 世界中で、みんなががんばっている。 明日も生きるために。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ◎おまけ話 私は突然突拍子もない国際結婚をして 行き当たりばったり風な生活を結果的に送っていますが 元々は、先々のことを考えすぎるタイプです。 ダンナくんの保険も、無料相談の人に来てもらって いろいろ相談したことがあったんですけど ダンナくんは、不安にお金を払うタイプじゃないから 結局うやむやにしちゃったんですよね。 その時は、まだ若いし本人がいらないっていうから まあいいか…と思ったんですけど 窮地に陥ってから、あーあ、やっぱり、みたいな。 自分や家族の人生を客観的に見るのって 定期的にやっといたほうがいいなと 今回しみじみ思いました。 今さらながら読んでみたい…f^^;
4 コメント
あれからダンナくんの状態は、ほとんど変わりませんでした。 毎週、診察を受けて 薬を変えてもらったりしていますが あんまりにも痛みが酷いので どんどん薬が強くなって、 体への負担が大きくなっていきました。 それでも、 振動で痛みが増すからと 普通に笑うことさえできません。 私に心配かけまいと 苦しそうに微笑むダンナくん…。 私に何ができるんだろう。 何ができるというのだろう。 育児と介護を経験したお陰で、 看病でも予想以上にその経験が活きて 思いつくことはどんどんやるのだけど、 ふと自分の無力さに呆然としたりします。 ところがこの前、 また新しくかえた薬がついに体にあったのか ずいぶん痛みが押さえられたらしく ついに笑うことも時々できるようになりました。 ご飯をもりもり食べて、笑っていると、 それだけでもう治ってきた気がして、すごくうれしかったです。 ついにここからV字回復していくんだと ホッとしました。 (その時は…。) あ、でも、新しい薬って、 体への負担がもっともっと高いのかな。 こんなに急に楽になるなんて、 危険な薬だったらどうしよう。 お医者さんの処方とはいえ、大丈夫なのかな…。 「ねえ、新しい薬って、今までのよりももっと、一番強い薬なの? なんて書いてあるの?」 えーっと、ちょっと待ってね、と ダンナくんは薬の説明書き(ドイツ語)を読みました。 すると (・⊆・) 「えーと このくすりは… 飲むと 死んじゃうパーセントが少しあります。 と書いてあります。」 いいのか?!それ! 心配していたけれど その後も、 また医者に何かを切り取られたりして 激痛状態は一進一退でなかなか変わらず、 ずっと寝込んでいます。 その患部を見ると、私はどうしてもクラクラして しばらく具合が悪くなるもんだから ダンナくんは自分で消毒する、もう見せない、と言うので しばらくずっと見ていません。 今、どうなってるんだろう?? (*´ε` *) 「ねえ、お医者さんが新しく切り取ったのって、 何とったの? …ダークマター?(暗黒物質)」 Σ(°⊆°) 「だ、Dark Matter?ボクから?あはははは!」 せめて楽しいことがあったらいいのになぁって、 ついボケたくなります。 とりあえず ダンナくんが普通に「笑えること」ができるだけで 私はうれしいです。 義母と違って、治療方法があることがうれしいです。 きっと良くなるんだ、きっと幸せになるんだと信じて、 一日一日をがんばっています。 |
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AuthorAlpenHausfrau Heidi ■免責事項 当サイトに掲載された記事情報及び意見や見解は、個人の感想レベルであり、その内容について何ら保証しません。情報の間違いなどに対して一切の責任を負いませんのでご了承下さい。 Archives
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