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ギリシャの国民投票結果を、ドイツで読んで思ったこと

8/7/2015

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この合理的なドイツアルプスの地で、ギリシャのとんでもない国民投票決行とその結果のニュースを読んで、毎回驚きました。
矢面に立つ双方の政治家はどこに落としどころを決めるんでしょうね。 (・∀・)え?なに急に社会派気取り?
いや、今後の身近な大問題を、固唾をのんで見守っているんですが、ギリシャは尊厳でご飯が食べられるの?借金どうすんの?それ誰が払うの?って、めまいがします。

この土地に順応してきた分、思考半分が自然に、ドイツのおばさん化してるようです。

思考が整理整頓されたおかげで、人生と掃除が楽になりましたが、日本に帰国した時は、身もふたもないことを言わないように気をつけています。(それでもたぶんミギー並みに辛辣なことをうっかり言ってるだろうけど。)
悪魔って言い切られて、爆笑。私の発言はともかく、ミギーって当たり前なこと言ってると思うんですけどねー。
問題を先送りさせずに辛い現実を直視させるのって、先送りしたい人には堪え難い存在なんでしょうね。



昨今の日本の子育てマニュアルは、おおらかな国を参考にしている内容が多いみたいだけど
おおらかな国って経済的に厳しい国が多いし、それなら上手くいってる国をもっと参考にしたほうがいいのでは…?と、
常々思っていたところに、この国民投票。(;´Д`)=з

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人によって受ける印象は違うだろうけれど、私が見聞きした限りでは「おおらかな国」って、大変です。
おおらか系の国の多くは、失業率がとんでもなく高くて、奥さんがすんごく働いてる感じです。

アジアのおおらかな国と、ヨーロッパのおおらかな国は、傾向と現状の違いもあるけれど、
とりあえずアジアの国々だと、
日中暑くて旦那さんたちが木陰で昼寝したりふわふわ楽しく暮らしていても、
奥さんたちが「まったく困ったもんだわ」って苦笑いしながら、
仕方ないって受け入れていて、子育てや家事をしながら忙しく働いたりしてて、すごいです。もはや菩薩。

子供の頃にそんな社会を見て育ったら、「普通そういうもんだ」って、
昼寝してる旦那さんを「仕方ない」って受け入れることができて、
そういう国々ではうまく社会が回ってるのかも。
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その昔、結婚したら専業主婦が普通だった日本は、急激に共働きが増えていて、
子供の頃にそれが普通じゃなかった奥さんたちにとって、受け入れ難いのも当然なんじゃないかなと思います。

ギリシャだけでなく、子供の頃に見慣れた暮らし方、人生設計よりも、
「ランクが下がった」と感じる状態は、たぶんどこの国でも、どの世代でも、辛いことです。

その場合、遠い国の深刻な飢餓問題やスラムなどとは比べず、
「自分が思う平均より上か下か」みたいな感じの基準で、でもしかたないよね人間だもの。理性と感情の隔たり。
世界で一番不幸な人がいれば他全員幸せに思えるわけじゃない。

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ギリシャの暮らしはよく知りませんが、たぶん、今までのライフスタイルや人生設計を変えるなんて
心底、受け入れ難いんでしょうね。
楽観的すぎるだろ!とツッコミを入れたい投票結果でした。
がしかし、国民の常識を変えるのって大変だから、さもありなん。


そして昔の自分の、日本での暮らしを思ってため息。
日本で暮らしながら、ドイツアルプスほど考え方と方法を変えられたかしら…?

(´-ω-`) うーん……ここまでは、私にはできなかっただろうなぁ。


私はドイツアルプスの質実剛健な合理主義に舌を巻いているけれど、
日本で暮らしている方々に、この暮らしをそのままご紹介しても
取り入れる人はごくごく僅かだろうな…と思ってます。

もしそのまま書いても、


(((( ;°Д°))))
「そりゃあ、贅沢はできないけれど、いくらなんでもそこまでは……寂しすぎない?」 

って、恐らくそんなこと思われるだろーなーと、試行錯誤。
今回ギリシャのことを書いてるもの、イメージが伝わって今後のことが書きやすくなるかなって。


こちらの感覚に慣れた私にとって、日本の暮らしは「毎日パーティー」みたいな豪華さです。

日本も借金が多いし、この先の年金はかなり危うい感じだし、
休日は少なく残業も多くて労働条件が辛いのに、そんな状態でドイツ人なら間違いなく
「毎日パーティーなんかしなければいいのに」って思うはず。

でも日本の常識、子供の頃に見知った「当然」という感覚に対して、
理屈なんか言っても太刀打ちできなさそうです。

たぶん、ギリシャ国民もそうなんだろうなと、勝手に思ってます。
それに対するドイツ国民の怒りも、ギリシャと常識が違うから。

(もちろん、ドイツ人が良しとする方法すべてがいいとは思わないんですけどね。)
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日本もギリシャと五十歩百歩だと思って、
今から暮らしを少しずつ変えたほうが、将来、子供は「寂しく思う」ことなく
仕事もプライベートも、楽に暮らしていけるんじゃないかなーと思って、
私は東京の「普通」よりも、ドイツのこの田舎町に平均を合わせています。


楽しい時間を過ごすことを、子供に教えてあげるために、
必要なことを選択して、どんどん整理して、いらないものを削除するには、
今までの「当たり前」を捨てることが必然でした。

考えても何も変わらない悩みも不安も、全部捨てるんです。
そんなの楽しい時間を減らすだけ、ってことを子供に見せて教えるんです。

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「辛い毎日が普通」それが当たり前の常識なんて、嫌。
だから、今までの常識をひっくり返されてでも、違う世界の価値観にかけてみよう、って、必死に。

この年齢で、新しい土地で、しかも外国で、常識をひっくり返されるのは正直キツイ。でも挑戦した価値はありました。
常識が変われば普通も変わります。


こちらでは2才、3才の年子の男の子がいるご家庭でも
両親も子供達も何だか楽しそうです。

でも普通じゃないことを遠くから言葉で伝えるのって、本当に難しいです。

コツコツがんばって書き続けます。


(つづく)
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[お知らせ]

Shopページをリニューアルしました。
ちょこっとずつ、私のくだらない話が書いてあります。(期待しないように。)
最近、ブログは真面目な話が多いので、私も息抜きで遠慮なくshopページでどうでもいい話を書いてます。
そのうち、くだらない漫画でも別で描きたいなと思ってます。もっと時間があればなあ。

他、サイトのリニューアルを進めてまして「ここどこの写真?!」みたいな画像とか、不思議な物がいっぱいですが、工事中の壁の変な絵みたいに風景の一部として流してください。ははは。

Shopページはこちら。


[こうこく]
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繊細で精巧で、さすが日本製!みたいな(笑)。
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今回もご清聴ありがとうございました。
ではまたねー。


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    Author

    AlpenHausfrau Heidi
    アルプスの主婦ハイジ

    ドイツかオーストリアあたりをウロウロしている。絵を描くこと、文章を書くこと、笑いをとることが好き。
    一児の母。


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