南ドイツとチロル州のご家庭を何年か見ていて、そして私もその暮らしのスタイルに倣って、少しずつそのコツがわかってきた今、現時点の仮説を書きます。
こちらのご家庭は、幼児たちがいても、いつ突然訪ねても、元旦のような清潔さであることがほとんどです。 最初はあまりにも奇々怪々でしたが、自分も実践してわかったことは、 元旦くらいキレイだと、掃除する場所・必要がもうほとんどない。 元旦をキープしてるから、毎日の掃除も簡単なんです。 だから、少なくともお正月の三が日以内のレベルを常にキープしていれば、きれいな家が常に保てます。 毎日掃除していると、早く汚れる場所、汚れが目立つ場所、数日は大丈夫な場所,etc、それぞれバラバラなのが鮮明に細かくわかってきます。だから、汚れやすい場所だけ、毎日リセットするように掃除して、あとは各所必要な時に掃除を済ませれば、常にキレイで清潔に感じて、快適に過ごせます。 その当たり前が、実はけっこう難しい。 それができている代表的な存在が、旅館やホテルだと思います。 でもドイツの一般のご家庭はできている。そんな感じです。 私の場合は、義母が既に病気だったから直接ノウハウを教わることはできなかったし、私はもともと片付け下手でしたが、それでも部活の素振りのように毎日掃除や片付けをくり返し続けているうちに、だんだんコツに気がついていったわけです。考えてもわからないことは、叔母さんや友人たちなどに質問して、教えてもらいました。 で、毎日掃除をしてある程度上手になると「元旦レベル」までいきますが、そうなると次は、掃除する場所に困ります。「もう既にキレイ。じゃあ、今日はどこを掃除しよう?」と、ホコリがありそうな場所を毎日探しました。
宝探しみたいに、ホコリ探し。(笑)
日本とは家の造りや設備が違うため、予想外のシャワーヘッドのホコリを見つけたりで、「はっけーん!」です。 それが面白かった。 で、日本に帰国したり遠出するとどっか泊まるわけですが、掃除の師匠的に参考として、ホテルや旅館の掃除の完成度を見たりしました。つまり、ホコリ探し。(笑) ちゃんと掃除しているように見えるけれど、毎日掃除しなくて良い場所、見過ごされやすい場所などが、私にはわかるため、「はっけーん!」です。キレイに見えて、意外と手抜きされていたりします。 つまり、「とてもきれいな部屋に見えるのに、手抜きしても普通わからない場所」をもう知っています。 そしてもう一つわかったことがあります。
よくドラマとかで、お姑さんが人差し指にホコリをとってお嫁さんをなじるシーンが、定番というかもはや定型な感じで、なんとなく、お嫁さんにケチつけるための小道具程度にしか思ってなかったんですが、そのホコリの場所と量で、いつもどのくらいの掃除レベルと頻度で掃除してるかが、丸わかりだから、お姑さんは怒ってるんだなと気づきました。
つまり、ドラマのお姑さんはお嫁さんよりも掃除が上手なんです。 上手だからってこと、今まで全く考えてませんでした。 「取り急ぎ表面取り繕っても、バレてますからね!」ってことをどう言うかは本人の性格によるわけで、忙しいお嫁さんにそんなこと普通は言わないのがマナーだと思うんですけど、まあドラマなんでしょうね。 (ちなみに、私は一般家庭でホコリ探しをしたことはないですよ。そんなのマナーです。念のため。) で、話を戻すと、掃除が上手になれば、手を抜いてもわからない掃除ができるようになります。 掃除に必要な時間がもっと短縮されます。 逆に言うと、ドラマのお姑さんがうちにくることになっても、どこを掃除したら「ここまでやってるのか」と認められるのか、それもわかるようになります。 掃除が上手になるほど緩急自在、簡単になります。 毎日掃除していると、面倒な場所もわかるようになるので、全てをどんどん簡単にしていきたくなります。 この辺りのご家庭は、毎週大晦日がきて、毎週元旦があるような感じです。 日曜日は、ほとんど日本の元旦のようなものです。の〜んびり過ごして、一週間をリセットします。 東京でもこんなリセットができると、たぶん月曜からの暮らしも違うはずです。 詳しい方法はこれから書いていくつもりですが、まずはお家を「元旦レベル」にして、お待ちください。 そこが掃除のスタート地点です。
[こうこく]
この辺りのドイツのほとんどのご家庭にあると思われる、必須・掃除道具はこのタイプ。 掃除機と違って遅い時間でもキレイに掃除できるし、恐ろしいほど掃除が楽になりました。 最初は「これ以上、部屋を狭くしたくない。」って、頑に買わなかったのですが、見かねた友人が「貸してあげるから使って!」って押すもんだから、そこまで言うなら買うか…って買ったのですが、もっと早く知りたかった!!(笑)
2 コメント
ゆか
2/8/2015 10:12:13
来年の春に引越しをするのでとっても参考にしています。
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えり
3/8/2015 04:20:01
勉強になります。
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AuthorAlpenHausfrau Heidi ■免責事項 当サイトに掲載された記事情報及び意見や見解は、個人の感想レベルであり、その内容について何ら保証しません。情報の間違いなどに対して一切の責任を負いませんのでご了承下さい。 Archives
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