小学校は秋休み。
多くの子供たちが旅行へと町から姿が消え、今年のハロウィンも誰も仮装せず、でした。 高速道路は混んでいるだろうし、うちは地元でのんびり。 観光客が去った、季節外れの場所が好き。 これはチロル州にある有名観光地、アッヘン湖(Achensee)。結構前で、夏の終わりの写真。東京感覚で言うと秋の始まりくらいの気温でした。
果てしなく穏やか。
誰でも入れる無料の公園なので、家族連れや夫婦などが気軽にちょっと来てピクニックしたり、日光浴したり、散歩したり、ジョギングしたり、のんびり。
湖の周りにいた家畜たちも相変わらずゴロゴロゆったり暮らしています。
この子牛が眺めていた景色、反対側の湖はどんな感じかというと…
湖がキラキラとしていました。これがここでごく普通な、家畜たちの暮らし。
自然が多いと体が楽で、人間も動物なんだよなと思ったりします。 この暮らしやすいチロル州を知っていながら都会へ行く人たちは、都会でしかできない仕事がしたかったり、良い仕事が確保できなかったりで、引換としてミュンヘンやウィーンなど都会に行くイメージです。 都会は国際的すぎて、人も車も多すぎて、私ですら訪れるだけでしんどいです。私の友人たちは日常的に勉強を続けている人が多いんですが、仕事が少ない田舎で良い仕事を得るには、やっぱり能力を高めないと暮らせないかもしれません。
見ている限り、たぶん田舎と都会の人生の創り方は、根本から違います。
昔は大手マスコミが大多数向けに、大都市を基準に教育方法や人生の指南などを常に発信していたため、都会での必勝法が日本では一般常識になった気がします。都会と田舎では生き残り方が違うのに、都会で人生を創り上げていったために、田舎に戻れる確率が減っていったような。 チロル州の子供たちは、学歴の有利不利を合理的に考慮した上で進学しているようです。 かなり若いうちに頭脳が高性能になれれば、大卒になるまでの時間が惜しくなるだけで、自分に大卒のラベルをつける合理的理由もないです。人生も質実剛健。他人の評価とか、見栄とか、ここでは全く無効。 10代のうちに試行錯誤して、20才位で人生の土台が大枠完成するようです。
時間を圧縮しているから、日本の大卒30才くらいの分別と職歴と貯金を持ちながら、まだたったの20才。
これ、本当に大きなアドバンテージなんです。30才の頭脳と貯金を持った20才なら、まだ何だってできるし、楽に出産も子育てもできるし、何人も産んで専業主婦して育てても復職可。 牧歌的な田舎でありながら、まるでユーリカのようなコミュニティで暮らして、「ゆっくり大人になる」ことの残酷さを知った私。私は無駄に年ばかりとってきたから、田舎での攻略法を調べたり考えたりしています。目からウロコな事例ばかり。でも真似しようとして真似できることではなく、まず能力を高めないと、みたいな。
田舎式の良さを知ったとはいえ、良い大学を目指す都会式のレールから外れるリスクも知ってるから、息子はどっちに転んでもいいように、日本の小学生たちの半分の学習時間で、日本の難関中学卒業レベルを15才までに進めたいなと、今のところ思ってます。
日本の公立小学校の教科書を入手しましたが、家庭で教えるような内容がかなり入っていたし、朝礼や思い出イベント系など諸々で全体の半分の時間が学童保育?っぽいので、そういうのは(ドイツの学校には無いので)省略して、進学塾や中高一貫校のペースを小学生から進める感じです。で、残り半分の時間は自由な遊びに。ドイツ的メリハリ。 クルクルパーな私が思うに、東大理3ママの手法はもう古いです。実際、彼らが小学生だった頃はもうずいぶん昔で、状況は急激に変わりました。でも日本の小学校の必須項目は強制的に学童保育が入ってるようなものだから、下校後は自宅で一定の時間しっかり勉強したほうがいいとは思います。 15才って日本だとまだ子供のイメージですが、こちらでは18才が成人年齢なんで、もうすぐ法的に成人になるのが近い年齢です。 ここの16才位でだいたい日本の高卒くらいのイメージでしょうか。だからここでは中卒くらいの年齢でインターン+専門学校(会計士、パティシエ、等)に進学するのはごく普通の感じです。(都会は移民が多くて事情が違うようですが。) だから20才位で濃厚な5年程の職歴と、国家資格と、貯金があって普通。日本で大卒や大学院卒になって学業と全然違う就職をして、コピーや電話とりなどの雑用から始めて7年位すると30才前後になるわけですが、だいたい同じくらいな印象だったのも年齢計算が合います。 マイスター制がない日本で同じ選択はできませんが、頭脳だけ早く鍛えるのは日本でもできます。今後コンピューターにどんどん仕事を奪われるのは明白なので、もし大卒ホワイトカラー仕事の人生を目指すなら、今以上の「一握り」に入らないと、15年後はどこの国でもかなり厳しいと思います。 息子はここのスピードに合わせていますが、7才でもうだいたい9才くらいの印象です。親から巣立つ時が刻一刻と近づいて少し寂しくもありますが、全ては息子が楽に暮らしていけるように、ここの常識に沿って日々備えるばかりです。 私が想定しているゴール、将来の息子の暮らし。 ↓
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AuthorAlpenHausfrau Heidi ■免責事項 当サイトに掲載された記事情報及び意見や見解は、個人の感想レベルであり、その内容について何ら保証しません。情報の間違いなどに対して一切の責任を負いませんのでご了承下さい。 Archives
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