国境が近い南ドイツ。
昨年9月から、一気に、治安が悪くなった。 どんな音だったか記憶になかったパトカーのサイレンも、今では頻繁に聞くようになった。 「歩いてた外国人に道を聞かれたんだけど、 ドイツ語も英語も全く通じなくてさ、交通機関を教えようにも全財産がたった5ユーロだったんだよ!? どうやら、海からここまで歩いてきたらしいんだよ。 (大きい町への)方角だけ教えてあげたんだけど、この先、どうするつもりなんだろう……?」 などと、友人(ドイツ人)が言っていた。 連日のサイレンも納得。 難民申請をするにしても、遠くの大きな町まで行かないと、それはできない。 海からドイツまで歩くこと(最短でも東京-大阪間くらいの距離で、しかも欧州アルプス山脈越え)に比べればたいした距離ではないけれど、所持金5ユーロ(約635円程度)では何とも心もとない。そりゃあ治安が悪くなって当然だと思ってしまう。 ちくしょうメルケルめ~!!と多くの人が思いそうだし、支持率急降下なのも当然なわけで。 米国デトロイトとかに比べればずっと治安は良さそうだけど、 やはり昔から穏やかに暮らしてきたここの人たちにとっては、実に不安らしく、露骨に警戒している空気が漂う。 そうよね、私も外国人には気をつけなくちゃ……っていやいや、私も外国人。 時々、切ない。 数年前から既に地元コミュニティに入っていたことが救い。 でも地元から少し離れれば、知らないドイツ人から露骨に白い目で見られることもある。 サイレンの頻度を思うと、それも仕方ない。 治安の悪化と共に、目立つ壁へ落書きがされるようになった。 どこの国でも社会が荒廃し始めると、やはりそうなるものらしい。 ある日突然そこに大きく書かれた衝撃的な言葉を読んで、思わず息をのんだ。 内容は差し控えるが、 「ああ、私は確かにこの目で歴史を見ている。」 見た瞬間、そう思った。 写真に撮ろうかと思ったけれど、それすらも怖くなってやめた。 ちなみにその落書きは、24時間以内に白ペンキで消されていた。 何だ何だ、渋谷の町内会か?と心の中でツッコミつつ、それは単純に、みんなも読みたくないのかもしれないと思った。 心の中の恐怖。 恐怖が生む、憎しみ。 壁は白く戻っても、あの汚い落書きが私の頭の中に薄暗く残っていた。 これからドイツとオーストリアはどうなっていくのだろう。 正直、社会がこんなに急激に悪化するとは思ってなかった。 でもとりあえず、できることからひとつひとつ、目の前のことをクリアしていくしかない。 とりあえず今を乗り切らなければ…。( ; ω ; )=3 のんきな旦那君から 「がんばってー、ニッポン!」と言われた。 [あとがき] 忙しい毎日にもやっと慣れてきました。 風邪をひきつつも、私は元気です。旦那くんも息子も。 落ち込んでる場合じゃなく、ホント、感情は整然とファイリングして戸棚にしまいました。 お気遣い頂いてしまってすみません。(*_*; 逆風の異国でシングルマザーもどき。しっかり自立しなくては…。がんばります、ニッポン。
[こうこく]
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2 コメント
ケムマキ
25/1/2016 23:20:59
フルタイムお仕事、そしてシングルマザーもどきお疲れさまです(*´Д`)
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まる
26/1/2016 22:22:44
それは怖いですね。でもそうか、自分も地元を離れれば、白い目で見られちゃうんですね(T ^ T)仕方ないけど、辛いですね。
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