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逆算して、たっぷり時間を確保する

31/1/2016

3 コメント

 
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どうしてドイツアルプスのママたちが復職してからも楽しそうに暮らせているのかが、今の暮らしになってから自分なりにわかりました。結局のところ、たぶん彼女達は、それほど大変じゃないんです。

自分で自分を大変なところにへ追い込んでいない。
そして、それが許される社会。というかそれが当たり前の社会。



フルタイムで働いていると、だいたい、帰宅から子供が寝る時間まで3時間程度ってところでしょうか。
そして、家事に使われるママの作業時間はというと、料理、食事の後片付け、部屋やお風呂などの掃除、洗濯したり畳んだり等々、全部を足した合計時間がだいたい実質20分程度ってところでしょうか。
​
残った自由な時間は毎日約2時間半ほどありまして、ゆっくり食事をしたり、のんびり子供とおしゃべりしたり、一緒に遊んだりできます。ここの幼い子供がいる多くの家には、テレビがありません。
​周りも静かだから、そんな穏やかな状態だと、十分ゆったり長く感じます。

​

​静かで、穏やかな夜。


誰も慌てていないこの2時間程の静かなリラックスが、温泉旅館にきているような気持ちにさせてくれます。
だから他の時間が忙しくても、意外とのんびりとした感覚で暮らすことができます。
この貴重なひと時の為に、部屋を清潔に毎日掃除しているとも言えます。埃が積もった温泉旅館はありえない。
​

それはきっと土地の違いはなく、東京の家のリビングでもできること。

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清潔で整理整頓されたキッチンやリビングは、この暮らしの基本中の基本です。
​短時間で家事が済むように、暮らしが整備されています。

食洗器や洗濯機など、基本的に家事は機械まかせですが、でも、もし仮に、食洗器等の必需品が足りなかったとしても、他を調整してリラックスタイムは多めに絶対確保します。
​
ちなみに、単純に、大急ぎで作業したり、時間短縮のために走るのは、ストレスの負荷が高いので、逆効果です。
​

恐らく何百年も代々で時間を大切にしてきた人達の文化、その知識ノウハウは、かなり成熟しています。
便利な現代の機器を取り入れることでさらに進化を続けていて、より楽に、より楽しくすることはできますが、それら現代の機器が今の自分の暮らしには無かったとしても、できる方法は当然あります。むやみに我慢し続けません。

周りの人たちを見ている限り、目先の小銭の節約に励むよりも、合理的に時間を大切にするほうが、結果的に毎日の暮らしだけでなく、貯金も人生も豊かになるようです。


毎日、どこのママだって大変なことや面倒なことが発生するけれど、取捨選択して、整理整頓された清潔な部屋で静かにリラックスできる時間があると、人生が楽になります。

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まず、時間の考え方が、まず根本的に違うって確信しました。

例えば。

「たった3時間で、何をどれだけ、どこまでできるか?」

という考え方で、ぎゅうぎゅうにギリギリ目一杯詰め込んで、全速力で走り回って、
心身クタクタで、「今日もいっぱいできた!」と満足するのか、

​
「3時間しかないから、そのうちの30分だけ家事をしよう。どうやって済ます?」

というスタートで考えて、家事は圧縮して終わらせて、
確保した2時間半、子供とゆっくり遊んで(=勉強して)、自分もリラックスして、「今日もいい一日だった」と満足するのか。


どんな方法でもきっと間違いも正解もないけれど、私は後者を選びました。
(あなたが前者だとは言ってませんよ、念のため。)

​
家も元旦レベルで一度ガッツリ掃除が済んでいれば、通常運転で大変な掃除をすべき場所が特にありません。

リラックスの為の時間を削ることは、ここでは自分や家族を追い込む自滅行為です。
だから時間が確保できなければ、毎日の項目をいくつか削るしかないです。

ギュウギュウの毎日から逃げられない状態になる前に、楽に暮らせる方向へ回避します。
苦しくなる確率が高いほうへ行けば、大変になるのはわかってるんだから、できるだけ早々にやめる。
朱に交われば赤くなるから、最初から朱に近づかない。だから赤くならない。
​大人が暮らしの中で子供に教えています。どうすればギュウギュウの暮らしから回避できるのか。

ドイツの小学校は無駄を削りに削っているので、子供たちはそのシステムの中でも、短時間で成果を得る訓練を毎日しているようです。だから長期休暇だらけでも、毎日お昼ごはん前に学校がキッチリ終えられるんですよ、きっと。
先生も残業せずに済むように逆算した分だけ働いて(雇用して)、無駄な時間も税金もつかわない。

​
短時間で成果を得ること。

​子供はそれを学んで、大人になります。
​
大人も子供も、限界までがんばる必要は全くない。
そんな考え方の土地です。

学校の勉強以外に、日本語の勉強を毎日10分やる約束を息子としています。勉強らしい勉強は長時間やる必要がないし、日本語の勉強を嫌いになられたら元も子もないから。
もし日本に住んでいたら、毎日ドイツ語を10分勉強していたでしょうね。
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そして子供がベッドに入った後は、自分も勉強。
​クタクタだととてもできないけれど、リラックスして休んだ後は、またがんばれます。
​でも今はなるべく短時間だけ。
​休みも確保することは、断じて怠け者ではないです。

多くの大人たちは時間を確保して勉強して、知識や能力を磨いて、人生を豊かにしていきます。

私は現状を変えたいので、勉強したい科目はたくさんあります。
​もちろん(´・д・`)ヤダ!めんどくさい!難しい!、だけど、自分が思い描く未来への通行料みたいな感じ。​

理想の暮らしはまだ遠いから、ジリジリとでも近づきたい。

暮らしを変えたければ、まず自分が変わらなくては。

がんばります、ニッポン。

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[こうこく]
​
品切れしていたメンズのレギンスが、再入荷してました。

冬の静かな夜に、ゆず湯のお風呂や、蜜蝋キャンドルのひととき。




3 コメント
えり
1/2/2016 18:44:09

自分が思い描く未来への通行料! とてもいい言葉ですね。
はっとしました。
私も今、20代後半ですが 国家資格の為の学校に入り、新たに学んでいる最中です。
収入や仕事の幅を増やす為のチャレンジなのですが、時々嫌になったり打ちのめされたりしています。
なので、このお言葉に勇気づけられました。

ハイジさんがおっしゃっている様に 少ない労働時間で、
楽に暮らせるようになるのが目標です。

ですが、私が目指す医療の現場はギュウギュウの毎日しか見えません。
なので どう回避していけばいいのか計画が必要だなと、記事を読んでいて思いました。
朱に交わりたくないよ~

返信
アヤ
4/2/2016 20:23:22

「朱に染まる=ギュウギュウに詰め込んで、最大限やる」ことが一生懸命。素晴らしい。
幼い頃から感じていた違和感。それでも、疲れながらもやってきました。
周囲からの無言の圧力?空気感?から遠ざかりました。今、とっても楽です。
距離を置きつつ、かつての自分のような人を見ると、そんなに染まらないで!と
こちらも悲しくなってしまいます。

返信
まる
15/3/2016 23:55:32

家事に使われるママの作業時間はだいたい実質20分程度って…!料理の下ごしらえだけで終わってしまいます(T . T)洗濯物を干すのもそれくらいかかりますし…乾燥機を使ってるのかしらん?

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    Author

    AlpenHausfrau Heidi
    アルプスの主婦ハイジ

    ドイツかオーストリアあたりをウロウロしている主婦。絵を描くこと、文章を書くことが好き。一児の母。


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