以前にも書いたと思いますが、ドイツアルプスのごく普通の幼児たちが、
3歳ですでに静かに着席や整列することができていて、驚愕したことがあります。 息子が4歳くらいの頃から、幼児向けのいろいろなスクールを見学したのですが、ここの子たちはたった3歳でも、皆が先生の教えを聞いて、実践して、修正点を教えられて、それをまた練習していました。(教えられたことがうまくできないのはOKですが、授業に参加できない子は、年齢は関係なく、赤ちゃん対象のクラスに行くようです。だから、できている子しかいなくて、短時間でも授業はスムーズ。) 「3歳にはそんなのまだ無理。」と、勝手なイメージで幼児の能力を軽んじていた自分に心底愕然として、目が覚めた瞬間でもありました。それと同時に、「うちの子がここに入っても、ちゃんと一緒にできるかしら…。」と、心配になった記憶があります。 お試しレッスン初日では案の定(?)、自由な息子は先生の言っていたことを一部無視して自分のやりたいことを勝手につけ加えて、注意されまくって、終わり頃には、逆に先生に無視されるという状態で終了w。 考えてみたら、息子はその頃はまだ、大人に教えられた習い事を、そのままやってみせる練習をしたことがありませんでした。 幼児だからまだ「のびのび、自由に!」と、気ままに好きなように勉強をさせるものだと思っていましたが、ここの幼児たちを見ている限り、「のびのび自由に」だけだと、別のチャンスを失くすことでもあるんだなと思った次第です。
考えてみれば、モーツァルトが3歳からチェンバロやピアノを弾き始めたっていう話は、幼児に絶対不可能な話ではないはずで、このあたりの幼児にもできそうです。
ちなみに、モーツァルトはドイツアルプスにほど近いザルツブルク生まれ。チロル州のお隣。 推測ではありますが、「幼少期から音楽教育を与えた」というのも、音楽教育を受けさせる準備が1、2歳のうちに出来ていたのではないでしょうか。 世界的な神童だから、生まれてすぐに天上天下唯我独尊と叫んだ伝説かのごとく、最初から音楽のこと全てが完璧だったかのようなイメージでしたが、偉人の都市伝説はともかく、普通に考えれば、誰だって最初はみんな同じ赤ちゃんなわけで、あのモーツァルトだってたぶん音楽に絞って訓練を始めた時期が早かっただけで、赤ちゃんの頃はそれなりに初歩から練習していたはずです。 「遺伝子でも何でもなく、幼い頃から準備して、特化していった。」そう考えると、誰の赤ちゃんにも可能性があるはずです。 だって幼児がスポンジのように吸収する能力は、大人よりもずっとずっと高く、しかも先生から要点を要領よく習うと恐ろしく上達が速いのを、幼児スクールで見たから。 3歳からそんな練習をするのと、ゆっくり自由に小学生から習い始めるのとでは、習熟のスピードが全然違うと思います。
W杯優勝チームで活躍したシュバインシュタイガー選手はドイツアルプス地域出身なんですが、3歳でサッカーを始めているそうです。ドイツ代表チームの「頭脳」。スキー選手になれる素質もあった人で、地理的にわかるわ~って感じです。
同じく、ドイツアルプス地域出身のトーマス・ミュラー選手は4歳からサッカーを始めたそうで、10才で名門バイエルン・ミュンヘンの下部チームに所属、2010年のW杯で史上最年少の20歳で得点王、もちろん2014年のW杯優勝時にも活躍して、史上初の2大会連続得点王は惜しくもならず2位受賞。今ではバイエルン・ミュンヘンの主将にw。で、これだけの経歴がありつつ、まだまだ活躍できる26才なう。 W杯優勝チーム、たった11人の中に2人も、ドイツアルプス地域の選手がいるのは、おそらく偶然じゃない。 地元のああいう幼児向けサッカー教室や、他、各種スクールを見た限り、 若くして成功する優秀な人が量産されても、さほど不思議ではないように思えます。 しかも人口から見た確率で考えると、特にシュバインシュタイガー選手は小さな田舎町の出身で、定年退職後の第二の人生暮らしのご老人が多い地域ですし、子供の数から考えたら教育機関としてはものすごい快挙だと思います。 幼い頃から練習して、メッシみたいな神レベルに行けるかどうか知りませんが、とりあえず、W杯の得点王とかW杯優勝で十分じゃないの?と、ド素人なりに思います。 3歳で集中力をもってレッスンできる状態になっていれば、誰でも少なくとも八合目までは、どんな子でも誰でも行けるんじゃないのかなと、ここの子供たちを見る限りそう思います。などと言ってる私はただの平凡な主婦ですが。(爆) 上の写真を撮ろうと、サッカー選手のカードがついたお菓子を買ったのだけど、2人のお菓子を他選手の山から探し出すのが大変でした。きっと子供たちが地元選手のを選んで買ってるんだろうなと、きっとその子供たちは実例を見て、その実現は夢でもなんでもなく、ごく普通の毎日の延長であって、実現可能という常識なんだろうなと、胸が熱くなりました。 有名になると面倒も増えるから、実利的に、有名になりたがらない人が多いらしいので、隠れ成功者はもっと多いはずです。
こんなことを書くと、英才教育の是非を言われそうですけど、問題はそこじゃないです。
3歳からバイオリンやピアノを習わせたとか、サッカーを、水泳を、等々 どんな英才教育科目を習わせられるかが問題じゃなくて、 3歳で、静かに長時間着席したり、整列できたり、静かに先生の話を聞いたり、先生が教えることをやってみることができる、レッスン中ずっと継続して集中力がある、この準備ができていることが肝心だと思います。 こんなこと、専門的な先生じゃないと教えられない特別な英才教育でも何でもないです。 これらができないと、ここでは幼児スクールに入ることができません。 スタートにも立たせてもらえない。 公共の場やファミレス等々で、子供を自由にぐるぐる走り回らせている場合じゃないんですよ。 スポーツ選手などの特殊能力を育てるだけでなく、 3歳~6歳、、大人のいうことをよく聞いて習う練習ができていると、もう何年も「習う」ことに慣れているから、小学校に入学してからの勉強、習熟度のペースが速くなるようです。無駄がない。 そうなるためには、東京のお受験用とかの高額な幼児スクールに通わなくてもいんです。 親が自宅で、靴ヒモを結ぶ練習や、傘をたたむ練習、何でも教えてあげればいいです。 特別なスクールに通わせる以前に、暮らしの基本を親が教えてあげられることが、まず大前提のようです。 教えた通りに集中してやらせれば、「先生から教わる準備」ができると思います。 サッカー教室へ行かずに将来プロ選手にはなれなくても、授業を短時間でクリアしていく素地はできるはずです。 何か一流の選手になる、世界的な音楽家になる、名のある大学にはいる、そんなことよりも、将来、自分の力で家族を養って生きていく能力をつけること。何屋さんでもいい。その能力がつくなら、小学校で留年してもOK。ここの地域ではそんな感じですが、結果的に一流選手も排出wwwww
「ああ、うちはもう遅い、もう子供は大きすぎる……。」と思う方々は、まず6歳未満ならまだ十分、ご安心あれ。
(6歳以上はできることは徐々に減っていきますが、やれることはまだあります。6才が遥か遠くの私自身だって日々勉強と成長ですよ。(´;ω;`)ゥゥ) できる限り、ここで見聞きした方法を書いていきたいんですが時間も限られますので、この地域の方法をヒントにしたい方は、とりあえず既にブログに書いたドイツ人ママたちの基本項目をクリアしておくことをおすすめします。 ・3歳までに必ず、公共の場で50分間ほど静かに着席できるようになること。(不可能じゃないです) ・3歳ころまでに、自分1人でトイレへ行き来できるようにさせること。 ・3歳ころまでに、大人が教えたことを集中して練習できること。 ・幼児も社会ルール厳守。 ・テレビを捨てる。 ・おもちゃは知育玩具のみ。 ・コンピューターゲーム機及び、スマホやタブレット、PC等のゲームをさせない。(例外の学習アプリが一部あり) ・ネット動画を勝手に見させない。(見せるなら親が選ぶ。少なくとも10才頃まで。) できなくてもいいです。 恐らく他と違う差が、ひとつひとつが、世界的一流と大多数の凡人とを分ける岐路なんだろうなと、凡人代表の私は推測。 しかも、現代の日本の風潮とは常識が違うし、大人の先入観も違うし、できないほうが日本では圧倒的に多いはずです。 (が、テレビ以下の項目は、大人が本気でとりくめば、絶対できます。社会ルール厳守も、赤信号を守るのと同様にできます。) もちろん、やらなくてもいいです。 方法はひとつではないはずで、従来の日本式で活躍している日本人もたくさんいます。どうぞご自由に。 遠い外国の田舎町の子供と、同じことをしなくてもいいのは、当たり前です。 同様に、遠い日本の子供たちと同じことをしなくても、ドイツ人はかわいそうでも何でもないです。 私は他の国の子供がどう育てられてるか詳しく知りませんが、アメリカ式、イギリス式、フランス式、云々、それをやらない息子はかわいそうでも不幸でもないし、全世界の教育をカバーするのは不可能です。 異文化、ということをお忘れなく。
ちなみに。
私がデザイナーを一旦やめて、「考える仕事」をしていた時、考える系オシゴトなだけに上司や先輩後輩など周囲が高学歴の面々で、といっても創造力が必要だったので、自由系高学歴な、京大とか麻布中学とか、そういうご出身が多かったんですが、私も同じ正社員で、同じテーブルについていたので、学歴は将来の就職のためとするなら、「アホでも高学歴でも、結局、ゴールは一緒になった!」と思ったから、子供の頃できなくてもいいよねとも正直思っています。 いや、もちろん彼らは超スーパーミラクル高速ハイスペックな情報処理能力で、私なんかもうデザイナー時代どころじゃない暗黒の残業地獄に自ら勝手にはまったわけで、全然、一緒じゃなかったんですけど(笑)。 でもまあ、こんなアホでも、優秀な彼らと同じ正社員として滑り込みできたのは事実なわけでして。 しかも、私は小学校入学時は、ひらがな全部を正しく発音できなかったですからね。並み以下。(爆)。 読書が大好きだったから、読み書きは他の人よりも得意だったけど、なぜだかどうしても発音はできなかった。日本人が英会話でRの発音に困るみたいに、練習してもできないし、聞いた人に笑われる。(←それはドイツ語や英語を話す今と同じだけど、今も特に気にならないから、子供の頃の免疫のおかげかも。というか、使う機会が減った日本語も格段に下手になってます。母国語もこの有様で 八方塞がり。) 両親は純日本人で、日本に住んでて、まわりも日本人ばかりで、母国語なのに、子供の頃はなぜだかどうしても発音できなかったんですよ。子供なりに「口の中が見えないから真似できないよ。なんでみんなはできるの?」って思ってました。 当時、母親は内心焦ってたようですが、全く責めることなく、特訓させることもなく、私の好きな教科を好き勝手に勉強させてくれたのはありがたかったです。 ど~やってもなぜか正しく発音できなかったから、今にして思えば、「できるまでやり抜く」とか絶望的なことを言われなくて本当に良かったなーと、母に感謝しています。その後、なんの努力もなしに自然に全部発音できるようになったし、「意味のない努力は、全く必要ない。」って、実体験から知っています。子供の頃にできなくても、そんなの保留にすればいいし、もしずっとできなかったとしてもそれが必要ないジャンルに進めばいいよね、と。 その結果、大人になってから難関中学出身者と同じテーブルですからね、そりゃ爆笑です。 だから自分の息子にも、「できなくてもいいよ。ママなんか9才頃まで、ひらがな全部言えなかったしwww。」っていう確信が私の心の中にあるから、自宅学習は超のんびりやってます。 「とにかく努力!長時間がんばり抜く努力が尊い!結果なんて二の次!」と考えがちな上の世代からは顰蹙を買いそうですが、成功の法則も、流れの速さも昔と明らかに全然違うので、時間がない現代では「意味のない努力」かどうかを見極めて、無意味を回避するのも、大切な努力のひとつだと思うんですよね。 [お知らせ] パンダとは違うテイストのイラストを描いて載せてみました。いろいろ日ごろから練習しておかないとで、自主練を気まぐれに載せるかもしれません。近所の女の子のファッションがかわいくて、色使いがやっぱりヨーロッパだなー、本物だなーと、ベランダから日々勉強中。
[こうこく]
2016年 春夏コレクション、新入荷してます。 段々のフリルがかわいいスカート…に見えますが、実はショートパンツ!元気な女の子も安心です。 春夏・秋冬、毎季リピート生産されている、超ベストセラー商品。 まだ暑くない季節は、レギンスと合わせても良さそうですね。 メーカーさんも既に完売しているサイズもありますが、こちらのお店では 80,90,100,110,120cm、現時点まだ全サイズありますよ。 ↓
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AuthorAlpenHausfrau Heidi ■免責事項 当サイトに掲載された記事情報及び意見や見解は、個人の感想レベルであり、その内容について何ら保証しません。情報の間違いなどに対して一切の責任を負いませんのでご了承下さい。 Archives
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