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私の2016年戦 開幕

2/1/2016

2 コメント

 
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新年の瞬間、視界いっぱいに花火が上がった。
人家が多い街中から観るのは初めてで、壮観だった。

家々の庭先や道端に集まって、花火の打ち上げを楽しむご家族たち。
田舎は街灯が少なくて道はほとんど真っ暗でも、彼らの様子が見えるほど花火は明るかった。

楽しそうな彼らの姿が花火の光で浮かんではまた暗闇に消え、また浮かんでは消え。
屋根の上からその光景を眺めていて、気づけば涙がこぼれていた。
​
2015年は残り僅かの頼みの綱が、根こそぎ奪われた年だった。
​楽しかった思い出も一緒に全焼。
小さな幸せと大きな悲しみの1年が終わったと同時に、早速、2016年スタート。
​今年はどんな目にあうのか。
​反射的に、まだ知らない未来にゾクッとした。

オリンピック開幕でもあるかのような華々しい花火の美しさで包みながら、
さあさあもっと進め、お前に休んでる暇はないぞと、神様が強引に私の背中を押した気がした。
日本には八百万もの神々がいるというのに、私の担当はドSか?
​どうしてこんなことに……。

誰を気にすることなくそのまま花火を見ながら嗚咽をあげていた。
私の周りは暗くて、光のほうからは見えないだろう。
アンデルセン童話のマッチ売りの少女は、こんな気持ちで眺めたのだろうか。

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旦那君と息子が少し遅れて来て、泣いている私を二人が両脇から抱きしめてくれた。
家族がいてくれて本当によかった。
もう過ぎ去ったことに負けられない。
いや、それとも負ければもっと楽になれるのか?
異国の暗闇の中でそう思った。


「もう、これ以上、失いません。
​ 
これ以上、悪くなりませんよ。だからこれから良くなります。」

旦那君にそう声をかけられて、いや、まだ大切な最後の砦、旦那と息子がいるじゃないか、数十年来の友達だっている、誰かを失ったらどうしよう、いや、私自身だってこの先どうだかわからない、と思った。
​旦那君は自分たちが絶対いなくならないことを前提に話している。

​
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多くの人は明日も生きていることを当然として今日を暮らしている。
​

以前、発言が暗いと話題になった芸人(ソラシド/本坊元児さん)の名言「どうせ、明日も、今日なんだろう?」という言葉をふと思い出した。
最初にそれを読んだ時は、暗い、暗すぎる、なんとまた研ぎすまされた秀逸な言葉だろうとその表現力に感心したのだけど、今は、これは実は、ポジティブな言葉だったんだなと思う。

明日も、今日が続くと思っている。
明日も当然、自分が生きていると思っている。明日は今日よりもっと悪くなることすら想像せずにだ。
​なんだ、十分ポジティブじゃないか!
​

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毎日の全ては、自分にも一般的にもごく普通のことが、当たり前のことではなくて、幸運によってできていると思う。ここ数年つらいことが多すぎたし、以前から普通の小さな幸せを有り難く思ってはいたけれど、ここまで実感したくはなかった。

実際、ドイツアルプスやチロルアルプスの人達が、こんなに楽しそうに暮らせているのは、人生は大変である前提だからだ。たぶん厳しい気候の文化だからだと思う。人生は大変で辛く苦しいことが多いからこそ、だからこそ、みんなは現実を直視して貴重な時間を無駄にせず、人生を謳歌し、幸せに楽しく暮らしている。


2016年は
今までにないほど頑張ろう。きっと。
繊細ポンコツな体の健康に注意は払いつつ、でももう、これ以上負けられる余裕もなく。
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[あとがき]
​
正月早々、泣いた話で恐縮ですが、のんびり暮らしから急転換になるターニングポイントなので書いておきます。
劇的ビフォーアフター。なんということでしょう。ハイジが真っ黒になったではありませんか!
計らずもレモニー・スニケットになってきたような。はははは。

予想外に更新が長期間途切れてしまった中、こんなムダ更新全然いらない人もいるかもですが、ごめんなさい。

欧州アルプスにはたくさんのヒントがあって、誰かの役に立てるはずだからコツコツ続けたいです。でも、個人の楽しみである趣味サイトだから、しょうもないダラダラ記事も更新。

共働き通常運転の他に毎日の改善もしつつ、さらに趣味ブログ更新とまではなかなかたどり着けず…。たくさんの方々のご質問にも全く返答できておらずすみません。出し惜しみや意地悪じゃないです。
​
これからは、短い記事をマメに更新することで、読みやすくもなるかも?と思ってます。
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あ、そうだ。​今回の記事は、終わったことの記念碑です。
私の悲しみについては何事もなかったようにスルーでお気遣いなく。

とにかく形勢を整えて現状問題を打破することに集中しなければと、結構冷静です。
​
というのも旦那君は新年早々単身赴任へ行く為。
何週間もの海外出張は今までも何度もあったけれど、長期間を私1人で親として全ての問題をクリアできるか正直怖いです。しかも冬スタート。


何事もルール厳守、斟酌が一切ないドイツで、母一人子一人、フルタイム働いて毎日の新しいハードルをクリアするには、堂々巡りの愚痴や悲嘆に暮れる余裕は全くなく、なんとか生きていかなければ…。そんな新年。


ああ、今年こそは良い年となりますように。

全ての人たちが、今までにないほど幸せに楽しく暮らせる一年となりますように。

​
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[こうこく]
​冬の大バーゲン、始まってまーす。

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[再入荷]
ゆず湯の香りに癒されるリピーター、続出。キャンドルも同じく好評リピです。


2 コメント
はなこ
11/1/2016 17:55:20

いっつも見ています~。新年になりましたね。先日は、友人の赤子誕生祝にこちらのものを贈らせていただきました。とてもかわいいですね!
更新、ゆっくり、のんびりでいいので、楽しみにしていますね。

返信
まる
20/1/2016 02:12:08

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます( ^ω^ )去年は(も?)たくさん辛いことがあったんですね(T . T)でも旦那さまと息子くんがお元気なようで良かったです。日々元気に過ごせることに感謝ですね!

ところでハイジ委員長、ショップで、食洗機用洗剤(ベビー用食器を洗っても安心なもの)の取り扱いを検討して頂けませんか?(*^o^*)あとリクエストついでに、シャボン玉も(笑)蓋が赤くて本体が青で、確か…黄色でクマさんの絵が描いてあるやつが、ドイツ製で口に入っても無害だと聞きました〜。でも単価が安いと、取り扱いは難しいかな…?

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    Author

    AlpenHausfrau Heidi
    アルプスの主婦ハイジ

    ドイツかオーストリアあたりをウロウロしている主婦。絵を描くこと、文章を書くことが好き。一児の母。


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