わたくし不肖ハイジ、復活しました。 いやー、キツかった。本当にいろんなことがありました。 実父が亡くなった約1年半前から、近年ないほど生活の変化が特に激しく、お互い母国じゃない初めての移民就労生活、初めての国際完全介護、外国人社会での育児etc… もともとセンチメンタルになりがちな、甘っちょろい私は毎日打ちのめされて、しかも追い打ちをかけるようにこの数ヶ月、完膚なきまでいろんなことがありました。 「がんばってるのに、どうしてこんなことばかり続けざまに、辛いことばかりがずっと起きるんだろう?」そんなことを考えるようになりました。 どこまで沈んでいくんだろう?いつになったら上向きになるんだろう? この努力が報われる日は、果たして本当に来るんだろうか…? こういう時って、明るく前向きに考えようとしても、ずり下がっていくような恐怖を感じて上手くいかないものですね。いつも気持ちがくるっと後ろを向きました。 そんなモヤモヤとした気持ちで外に出ると、幸せそうな見知らぬご家族の姿がいつも目にはいりました。 チロルやドイツの家族連れって、本当にいつも楽しそうなんですよ。 結婚すること、子供を産むこと、自分の家族をつくることって、本当に幸せなことなんだなぁって、もっと授かれるものならもっと子供を産みたいなぁって、見かけるたびによく思ったもんです。 普段ならそんな幸せな気持ちにさせてくれた光景が、すさんだ自分にはあまりにも眩しすぎて、外国で無力な自分の人生の限界を感じて、思わず泣きたくなりました。 「どうして、自分は、こんな風になってしまったんだろう…? 毎日がんばってるつもりなのに、どうして、どうして…。(><) 」 家に帰って、ダンナくんにその疑問をぶつけました。 (´;ω;`) 「ねえ、どうして、みんな幸せそうなのかな? 悩みや問題がない人なんて、この世にいないはずだと思うんだけど、 どうしてみんな、あんなに幸せそうなんだろう? なんで? 私の気持ちが沈んでるから、そう見えるだけなの?」 ダンナくんは、小さい子供をあやすような笑顔で ゆっくりと答えてくれました。 「違う人だからです。 違う幸せがあります。」 その短い答えは、私の心にストンと落ちました。 そうか、だから幸せそうなのか…。 違う人には、きっと、 違う時に、違う幸せと、違う悲しみと、違う苦労と、違う努力がある。 私にも、違う苦しみと、そして違う幸せがある。 そんな当たり前のことを、いつの間にか、私は見失ってた…。(´;ω;`) 心の中で繰り返しながら、世の中をもう一度見るようにしました。 私はネットでもリアルでも叱られやすくて、海外暮らしでいいご身分なんだから贅沢言うなとか、お前は他の人よりずっと幸せなんだからいちいち悲劇ぶるなとか、もっと努力しろとか、想像による推測でいろいろ言われるのだけど、それはその人の一面なんだと思いました。違う人の、違う考え方。 違う人は、私が耐えられないことも、余裕で対応できるからそう言うのかもしれない。 そして、私には何でもないことが、違う人には堪え難い不幸かもしれない。 みんな、違う人間なんだ。 違う人の、違う環境と、違う歴史と、違う考えと、違う教訓と、違う耐性。 そして違う幸せ。 この数ヶ月もがいていて、攻撃的な気持ちになったり、悪い傾向に傾いていましたが、悪い習慣も少しずつ変えられて、だんだん回復してきたと思います。 まだいろいろと乗り越えるべき課題を抱えているけれど、きっともう大丈夫。 体も治してみせる。 気持ちが乗り越えられた分、以前よりもっと強い明るさで! 【新ブログのお知らせ】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 記事でご紹介するようなオチもなく、そのまま保存するだけだった写真たちをご紹介する場として、alpenhausfrau.com内で新しく写真ブログを始めました! 「チロルの暮らし・南ドイツの暮らし」(仮) チロル州と南ドイツの田舎の暮らしの日常フォト。 よかったらどうぞ〜。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー リビングの電球も変えて新しくなり、部屋も心もギンギンに明るくなりました。(笑)
2 コメント
めぇ。
10/9/2012 02:31:59
人気ブロガーだからこその悩みも大変ですね…海外暮らしで良いご身分とか言われるんだ…別に外に住んでたって特別良いご身分なんかじゃ無いですよね><
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こんにちは。以前に一度、ブログのほうにコメントしたLynnです。こちらに移動されてからも読まさせてもらってました。色々、あったんですね。わたしも、主人のおじいさんの介護を手伝って4年、先月亡くなりました。介護って、本当に色んな事を考えさせてくれました。でも、「おじいちゃん、大好きよ」って気持ちで最後の日を迎えられたのでよかったです。たまにハイジさんと同じように他の人の幸せを見る事が辛くて辛くて、っていうときがあります。それが親友の幸せだったときは自分にがっかりしてしまいます。でも、自分にないものじゃなくて自分にある幸せを数えよう!っていつも思っています。でも、それが難しい時も、ありますよね〜!
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