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何度も言うルールは、時間がかかるし面倒だ。

29/4/2013

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息子はもう4才なので、通常、一度言えばすぐに行動することができます。

それは公共の場で、見知らぬ人から突然叱られて息子がびっくりしないように、
それなら母親である私が先に言って直させようと、特に心がけていたからかもしれません。


でもこの辺りの人達からすると、そういうことではなく、
そもそも、「何度も言う必要なんてないでしょう?」ということらしいです。



日本の漫画やドラマなどでも一般的に出てくるシーンで、
ママがついにブチ切れて

「もう!あんたたち、いいかげんにしなさい!」

と怒鳴ると、やっと子供達が急いで部屋を飛び出す、
みたいな状況を


チロル州の家庭的に解釈すると、


「いいかげんにしなさい!」と言われるまで、
子供たちは命令に従わなくていい。



というルールです。



「脱ぎっぱなしの服、片付けて」
「もうゲームはおしまいにしなさい。」
「テレビ消しなさい。」,etc

叱らずに自主性を大事にするとやらのメソッドで
「これをやってくれると、ママはうれしいなー」
などとやんわりと始めて、いろいろ何度もずーっと語りかけても

それがデパートの館内アナウンス程度にしか思わない子供には

「何回、言わせればわかるの!」が命令の起動ボタンです。



「子供はそう言われるまで、やらなくていいいのが、その家のルール。」
と、ここでは解釈されます。

子供はやる必要がないから、やらないだけ、と。



そんなルールは、
時間を大切にしているこの辺りの人達からすると

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Σ(°⊆°)
「え? それ、1回で済むようにしたらいいのに、なぜそんなルールにしたの?」

ということになります。
時間がもったいないでしょう?、と。


あー、やっと書けたー。
これを説明したいが為に、背景の文化として出来るだけわかりやすいように、彼らが時間を大切にしている話を先日書いたようなもんです。

当ブログ既出記事:2013/04/26
時間の使い方@チロル州。時間は物よりもお金よりも大切だってこと。

おかしなルールも、時間の無駄遣いらしいです。



実際、1回言えば済むようになると、時間と心の余裕を生んで、
結局それが次の余裕ある行動につながって、子供にも恩恵が循環するように思います。


でも

・゚・(*ノД`*)・゚・。
「そりゃあ、1回言って済めばいいでしょうよ!
でも現実は、子供はちっとも私の言うことなんて聞かないのよ!」


などと、思う方もいらっしゃるはずです。
というのも、きっと私は絶対そっちになっていたはずだからです。(n‘∀‘)η゚


なぜなら、

「一度言えば、子供は親の言うことに従う」ってことを知らなかったから。

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自分の甘々な子供時代を振り返って考えると、私も
「いいかげんにしなさい!」って怒られて動いたタイプでした。

うまくいくと、そのまま諦めてくれたり、 ←ヒドイ子供
「まったく、もう!」とかブツクサ言いながら
母親が全部片付けてくれたりしてたことをまだ覚えています。(ノω・、)ごめんよママン。



そういうのって、子供の頭に無意識でそれらが刷り込まれて、
大人になってから、自分も引き継ぐっぽいです。

自分と親がそうしてたから、自分が大人になってから子供にも
「いいかげんにしなさい!」って怒ったり、
「まったく、もう!」とか言いながら、片付けをしてあげるようです。

これが普通の子育てだろう、って。


私は普通じゃない世界へ急に来てしまったので、
強制的にそのスパイラルから抜けさせられましたが、考えてみれば不思議な習慣です。



で、どうしたら1度で動かせるようになるかというと、
たぶん、1回目から最終通告の気迫で、言うことです。
怒鳴るんじゃなく、気迫で。

こういうのは幼い頃からの積み重ねだと思うんで、
大きくなってから急にすると難しそうですが、1回目で警告、2回目でもう退場にしちゃうとか?


ちなみに、怒鳴る必要もなければ、もちろん叩く必要もないです。

協力してくれない子供には、大人も協力してあげないだけです。
(うちの場合は、いつも寝る前に本を読んであげるのを、その日はしてあげない、とか。)

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もちろん、ここは日本じゃないし、周りは田舎の外国人ばかりだし、子供の個性や感受性はそれぞれだし、全員がうちと同じことをする必要は無いです。
子供の個性や社会環境や家族構成などに合わせて、一人一人、丁寧にカスタマイズすることが大切だと思います。

昔の私はこういうことを全く知らなかったし、子供の将来も考えると、「何回言えばわかるのスパイラル」を今のうちに変えておくほうがいいんじゃないかなーと思ったんで、海外にある1つのスタイルとして、ここに書き留めておくことにしました。

子供が協力してくれるとものすごく助かるんで、大人は時間の無駄遣いもせず、イライラもしないでゆっくりできる時間が増えて、子供もみんなお互い楽しいひとときになってる気がします。




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    Author

    AlpenHausfrau Heidi
    アルプスの主婦ハイジ

    ドイツかオーストリアあたりをウロウロしている。絵を描くこと、文章を書くこと、笑いをとることが好き。
    一児の母。


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