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見知らぬ子供にかける愛情と信頼。

30/4/2013

1 コメント

 
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ドイツとオーストリア、それぞれの村の地元ルールをほとんど知らない頃、ハッキリと叱られることもよくありました。
見知らぬおばあさんに激しく怒鳴られたことも、今のところ1回だけあります。

エピソード 既出記事 (アメブロ版のみ。 2013年4月23日更新)
ドイツの幼稚園に入園して


それは、息子がまだ3才だった頃。

レストランのトイレ個室内で、油断して、息子が大声で騒いだら、知らないおばあさんにドア越しから激しく怒鳴られて、その激しさがあまりにもショックで、腰が抜けそうになりました。(笑)

それで個室から出た後、正式に(?)、面と向かってまた怒鳴られました。
あの鬼のような形相を今でも忘れられません。(;´Д`)=з
(息子本人は、もう完全に忘れたようです…。笑)



ちなみに

横にいる母親(私)のことは完全ド無視で、
幼い息子だけが一方的に叱られました。 (;;-;ω;-:;)




最初、私の子供の世話が行き届かないことで、
うるさくて迷惑をかけたんだと思って、


慌てて「ごめんなさい」って
ドイツ語で私が謝ったのですが、


「お前じゃないよ!!ハァ?!(`▼Д▼)」 みたいな感じでした。


後でダンナくんにその出来事を話して、
推測で解説してもらったのですが

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「小さい子が悪い事をしたら、すぐに直接叱らないと、
小さい子は何の理由で叱られたのか理解できないです。
親に文句を言っても、意味がありません。
子供が悪いことしましたから、子供を叱ります。」


というのが、この辺りの地域の共通認識らしいです。 ( ꒪ω꒪ ) 犬?


時間が少したったり、間接的だと、
小さい子供は何を叱られたのかわからないから、叱る意味がない、と。


だから、見つけたら即座に
その子と1対1で、全力で叱るみたいです。

親も叱る必要がある、と判断されたら
順番として、子供を叱った後に、親が叱られるようです。

私たちがルール違反をしたら、
幼児に対するのと同じくらいのテンションでガッチリ叱られます。



そんなわけで、ドイツ語が母国語であるダンナくんがいる時さえも、一緒にいる親を完全無視して、ここのご老人たちは全く躊躇することなく、子供を直接叱ってきます。


たぶん、彼らは、それが一番いいことだと思ってるんです。


ただしそれは「他人のガキも、私が懲らしめる!」という雰囲気ではなく、血がつながってる孫を祖母が叱ってるような印象があります。

村社会だからなのか、見かける子供たち全員が、他人事じゃないようです。

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地域社会が全員参加で子育てしているようで、その目の数の分だけ、犯罪やいじめに合う確率が減っているような気がします。きっと、悪さする問題児がいたら、四方八方の家族に伝わるだろうし、早期にものすごく叱られるはずです。


子供も大人も、親も先生も、皆が繋がって、親子3代レベルでお互いの家族を知っていて、信頼関係ができているというのは、都会では考えられない貴重なものだと思います。

息子を叱った人たちも、もしかすると私が外国人の顔の見分けがつかないだけで、相手は目立つアジア系の私たちを知っていた、ということも大いに考えられます。


叱られるのって、実は、本当にありがたいことです。

なぜなら、それは、叱る側から信頼されていることでもあると思います。

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もし東京で、見知らぬ子供を叱るとしたら、相手の親がどんな人かわからないし、私はちょっと怖いです。

親を知っていても、トラブルが怖ければ、叱れません。

ましてや、私はここでは異文化のアジア人です。それでも観光客みたいに部外者として無視されずに、仲間として息子が叱ってもらえるのは、ありがたいことです。



それと。

たぶん、人間関係が希薄な地域ほど、解決手段が「通報」になると思います。

痛ましい事件後などにTVで近所の人が言う「通報すればよかった」という言葉と、「声をかければよかった」という言葉の違い、そこから察する人間関係の違いは、思わずゾクッとするほどの差です。家の近さと、心の近さは、完全に別ものだなと。

私は東京や他都市で「声をかければよかった」と言えるかどうか…。アメリカなら下手すると撃たれそうだし訴訟されそうで怖すぎる。そんなことを空想します。(´・ω・`)

そう思うから、「声をかけてくれてありがとう」です。


この辺りのドイツのレストランで、もしも日本みたいに、見知らぬ子供がぐるぐる店内を走ってたら、すぐ警察に通報されるかもしれない、と聞きました。
「 走ってる = 親が不在 」と解釈されて。
ドイツ警察なんて浦沢直樹の漫画の世界で、それこそ腰が抜けそうです。笑



人によっては「叱られずに、自由にのびのびと子育てしたい。」と思う人もいるかもしれませんが、自由の数に比例して、別の自由とのトラブルも多くなる気がします。

法には触れなくても、個人の自由と自由、権利と権利が、当然の主張だからと全員がぶつかれば、あとは訴訟・裁判です。

自由がある場所には、問題が多い人にも自由があるし、そういう地域ではトラブルを避けることにお金をかけるか、もしくはいっそ、人里離れるしかないのかもしれません。

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田舎と都会、それぞれ長所と短所があって、全世界の田舎と都会の善し悪しを知りつくしたわけじゃありませんが、この辺りの村で小学校低学年くらいの子たちが、子供たちだけで公園で遊んでいる姿を見たり、微笑ましい喧嘩を見たり、遊具がたくさんあったりで、しみじみ平和だなぁ〜って思います。

東京の良さも知っていて、自由と安全のバランスの好みは人それぞれですが、今の私たちにはここが一番楽です。叱られる社会でよかったです。


(注:ドイツ、オーストリア、それぞれの暮らしの出来事や感想が混じった記事になってます。)



1 コメント
yasu
1/5/2013 05:29:19

うーん、良い話ですね。。

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    Author

    AlpenHausfrau Heidi
    アルプスの主婦ハイジ

    ドイツかオーストリアあたりをウロウロしている。絵を描くこと、文章を書くこと、笑いをとることが好き。
    一児の母。


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