チロル州の、ばあさま達に聞いてみたことがあります。 (´・ω・`) 「日本では、子供達にダメと言わない育児が人気あるんです。 叱らないで、何をしても全部ほめるやり方なんです。」 皆がどう反応するのか興味があって、どう思うか聞いてみました。 すると、 全員が、悲しそうに言いました。 「それじゃあ、いったい誰が、 何が悪いことなのか、こどもに教えてあげられるの?」 その子供の人生に、 基準が確立されないことを心配しているようでした。 おばあさん達の言葉でふと思いついて 私は言いました。 (´・ω・`) 「学校で人の物を隠す子供がいて、その親に注意をしたら、 "隠されるほうが悪い。"と言っていた、という実話を、友人から聞きました。 先生に、"うちは褒める育児をしてるんで、先生も褒めてあげてくださいね"、と。 もしかすると、教えてあげる立場の親も、 何が悪いことなのか、わからなくなっているのかもしれません。」 おばあさん達は、それはそうなるはずよ、と悲しそうに ただただ、首を横に振っていました。 最初は、 「自分の子供は常に悪くなくて、常に他が悪い」と主張する親は、 特殊な例かと思っていたのですが、 友達が遭遇する実例を聞くにつれて、 最近の日本ではあまり珍しいことでもない気がしています。 もしかすると、 幼児の頃からずっと善悪ひっくり返してでも全て褒めることを、 大人は長い期間、肯定して言い続けることで、 「常に他者が悪い」という洗脳を自分にしてしまうのかもしれない、 それで大人も善悪がわからなくなるのかもしれない、と仮説を立ててみて、 褒める育児をしている人数の多さにちょっと怖くなりました。 外国のおばあさん達にとっては遠い国の事のことで、 恐らくすぐに忘れるだろうし、どう思ってくれてもいいのですが、 私にとって、善悪を子供に教えないことは悲しいことです。 友達に意地悪しても、それを親がほめるなら、 その基準はきっと子供の人生を左右するだろうからです。 誰がどういう方針だろうとも、 息子が友達に意地悪したら、私は叱ります。 まず第一に、私たち大人がしっかりしなくては。 自分がいつの間にかブレないように気をつけなくては。 何度もそう思いました。
5 コメント
はな
7/5/2013 17:13:49
ハイジさんは、今日本でよく言われている褒める育児の本をきちんと読んだことはありますか?
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yasu
8/5/2013 02:50:03
そうですね、はなさんのおっしゃるように、「褒める育児」というのは「褒めて認めて、自己肯定感を高めよう」ということに重点を置いているものの、褒めるだけで良い、と言っているわけではないし、うちの子供は小学校低学年ですがそんな恐ろしい育児している方は周囲にはいませんね。
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hotaruishi
8/5/2013 07:31:56
異常な親はきっと世界中まんべんなくいると思います。
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まる
8/5/2013 10:55:44
確かに、善悪をきちっと教えられない人は沢山いますよね。
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こんにちは、桜並木といいます。
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