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義母の葬儀で驚いたこと。外国での感覚の違い。

8/5/2013

8 コメント

 
義母が亡くなってから、1年がたとうとしています。
濃い1年だったので、もう2年くらい時間がたったような気がします。
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義母の葬儀の日は、絶対泣くまいと決めていました。
彼女にとっては、神様に召される門出の日だったからです。
泣いてしまいそうな時は、違うことを考えるようにしていました。



葬儀は講堂内にて着席で40分ほど、外の墓地で20分ほど、合計1時間ほどのことでした。
強い日差しの美しい墓地で、誰かがドイツ語で何かの朗読が続く中、ハッと気づいたことがあります。



∑( ꒪ω꒪ )
「玉砂利の音が、全くない……? そんなバカな……。」



参列者は概算300人以上はいて、幼児もたくさんいたのに、静まり返っていました。


それなのに、下に敷かれた玉砂利の音さえ、全く、聞こえなかったのです。
それはもう恐ろしいほど静かでした。



(゚Д゚;)
「これが、ここの子供たちの実力なのか…。」 初めてそう実感しました。




2、3才程度の子供を多く見かけたため、信じがたい事実でした。
なぜそんなことを1時間も、幼い子供ができるのか、今でも呆然とします。

以前、大震災後に略奪とかが起きなかった時、アメリカ在住アメリカ人の友人が「そんなことある?!世界中が驚いたよ!」ってものすごく驚いていたことを思い出します。私にとってはたぶん同じくらいの驚きだったのですが、ここの子供達は奇跡でもなく想定範囲内らしいです。

どんだけ厳しくしてるんだ?と思ったけれど、小学校の朝礼で整列させるくらいの感覚らしく、そんなことをさせただけでトラウマになるわけないでしょ、みたいな。
感覚の違いのようです。



ちなみに、私の息子はもう3才でしたが、最後まで静かにできませんでした。(´・ω・`)

ずっと静かにしていたけれど終わりの頃にはもう抱っこも嫌がって、座り込んで足元の石をいじり始めてしまって、そんなことをしている子供はいなくて、とても慌てました。

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これは推測ですが、もう2、3才なら、もしも騒げばそこにいる300人から、ナマハゲのような勢いで叱られることを、もう知っていたのかもしれません。息子はまだこちらに来てから経験が浅かったので、最後は疲れに負けて無理だったんだと思います。


この辺りの人達の子供を叱る場面は、大人の私も腰をぬかしそうな、ものすごい迫力です。
大きな風船が突然バン!と破裂するようなショックな感じ?うまく文章表現できません。


逆に言うと、私が東京で見たような叱る姿はまず、ここでは叱っているうちに入らないのです。



いや、どうもすみません。
「私はちゃんと叱ってますよ!」って怒られそうですけど、できればどうか、ムッとしないでください。
個人や日本文化を攻撃してるわけじゃなくて、文化の違いを書いているだけです。

2、3才児を1時間静かに参列させられる位なら、確かにここでも十分だと思います。
あんな破裂音みたいなナマハゲ級の恐怖感、少なくとも私の小さな経験範囲では、東京で感じた事はないですが、そういう厳格な人もゼロではないかもしれません。

私は未だにできなくて「優しすぎる」と、ご老人たちから注意されていますが、もしそのくらい叱ることができるなら尊敬します。
(余談ですが、ここでは叱るだけではなく、ちゃんと温かいバランスができています。)



ここで暮らしていなければ、全員がナマハゲになる必要はないんですが、私のブログは個人の暮らしの範囲で思ったことを個人の感想レベルで書いています。また、内容の正確性は保証しません。

私の国際結婚の暮らしって、興味をもたれることはあっても、「共感」を感じてもらえることは少ないです。子育て話なんて特に、ほとんど皆無です。

でも、同じじゃないから、それでいいんです。
だから書いてるんです。

私はウィーンやミュンヘンご在住の方々のブログやコラムを読んでも、都会はそんなに違うのかと驚きっぱなしで、私もウィーンやミュンヘンの暮らしを想像することができないので、恐らく、このあたりの村に来たこともない方がする想像なんて、ここでの暮らしは必ず想像をこえているはずです。
うっかりすると死んじゃうような場所もあります。
3才児に普通の果物ナイフ渡して、果物とか切らせてたり、私ですら未だに驚きっぱなしなんですから。


同じような立場の人がいないから、仕方ないんです。
ドイツ、オーストリアの2カ国を行き来して暮らしている人も少ないと思います。

わかってもらえないのを承知で、このブログを書いています。

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日本にいた時は、ベネッセの教材を2年くらい利用していたので、親向けの付属冊子でベネッセが推奨するいろいろな育児方法を読んだり、「日本では日本のやり方で」と人から「褒める育児本」を渡されたりしたので、夫婦でひとつひとつどうするか話し合って、自分たちの子育ての方針を決めてきました。

でも私の息子は、半分外国人なんです。しかもマイナーな地域の。
自分ひとりの子供ではないし、参考にできる前例はないんです。


違う文化同士の子供だから、間をとるとかじゃなく、日本人でありオーストリア人でもある私たち息子にとって何が一番良いと思えるか、話し合いました。

外国人にとって良いことが、日本社会で良いこととは限らないので、私たち夫婦の方針と誰かが全然違っても仕方のないことです。逆に、外国人に理解されなくても、日本流を貫くこともあります。
それも仕方のないことです。



外国人の我が夫からすると「どうして子供がレストランでぐるぐる走ってるの?!どうして誰も叱らないの?」となるわけで、その間に立つ私としては、双方に譲歩してもらうことがとても大変でした。

外国語でわあわあ言ってる外人になんて、東京では誰も直接文句なんて言いませんが、でももし知り合いがダンナ君に不満があれば、直接は言わなくても、必ず後から私に苦情やお叱りがきます。

外国に住む(旦那の場合は日本)ってこと、文化の違い、国際結婚ってことは、そういうことです。

中間管理職のように私もがんばってきたつもりですが、結局は何を言っても「嫌なら日本に住まなきゃいいでしょう?」ということになるので、今はこういうカタチで落ち着いています。

Picture
東京の子育て家庭を全て見学して書いているのでもなく、個人ブログなんて、個人的な範囲での勝手な感想です。違う意見が出るのは、とても自然なことで、健全なことです。各個人の経験と感覚の違いです。


前回のブログ記事は、池にボチャンと石を投げ込むようなことを一度自らやってみたかったのです。
変な親が増えているのは、私のつながりのある人達だけに次々に起こった特異な話だったのかもしれません。それは運が悪かったからなのか、気の毒なことです。良識ある親がいて、変な親がいない学校や街がまだあるようで、それは良かったです。

店内を走り回ってるのを許すのも、ここでは善悪がわかってないモンスターペアレンツ枠なんで、私にはどっちの例でもよかったんですけど、刺激的なほうでまとめてみました。体がまた悪化してるので、書いてみたいことは今のうちに書いておこうと思って。


私も遅ればせながら成長しまして、賛否両論の大切さがわかったので、どんなコメントでもOKです。
いや、賛が無くて、否だけの片論でもいいんです。
個人の意見なんだから、どちらでもいいんです。



8 コメント
本当のしからない子育て、じゃないのかも。
8/5/2013 16:18:44

初めてコメントします。

ここ何日か、違和感を持って読み進めていました。
納得する部分もあるけど、納得できない部分も。
ハイジさんが、今「田舎」にお住まいのように、私も日本の「田舎、地方」にすんでいるので、ハイジさんの知っている、日本の子育て環境とは違うのかもしれないと思います。

でも、「3歳まではしからない子育て」をしているママとお友達だったことがあります。
性格が悪いとかいうママではないけれど、元気いっぱいの子供ちゃんの傍若無人ぶりに、周りはアワアワしてました。
公共の場で、走りまわるとか言うレベルじゃなくて、石を投げるとか、赤ちゃんを抱えて階段を下りているよそのママに飛び掛るとか、怪我したりしてしまうようなレベルでも、「うちの子は大丈夫ですから~」でした。
周りがあわあわしてるのを、周りに危害が及んでいる事じゃなく、そのお子さんを心配してのことととらえているようでした。

恐いのは、怒られないと知ってか、悪い事をした後に周りにいる困った顔の私たちに向かって、その子が、その後に「にやり」とすることでした。

その後、幼稚園に入る前に転勤していなくなってしまいましたが、ハイジさんの記事を見ていて、ふとどうしてるかな?と思い出しました。

しからない子育て、本当は、もう少し意味があることなんじゃないか?と思います。しかる事ではなく悪い事を教える事。
それを取り違えているママが日本に増えているんじゃないかな?


ハイジさんの記事を見ながら、これからも違和感を覚え

返信
追記
9/5/2013 14:29:44

文字数が多かったのかな?文章が途絶えてました。

ハイジさんの記事を見ながら、これからも違和感を覚えながらも、広い世の中を垣間見るハイジさんの考え方や目線が、とても楽しいです。
まぁ、違和感を覚えたのは今回が特別で、いつもはへー。と言う風が多いですが。

これからも、ブログ楽しみにしています。
狭い日本の地方に住むものとして、時には痛い切り口もアルかもしれないけど、井の中の蛙、でいるよりいいかな?


同じ子育て世代、広い世界の一部を垣間見るのが楽しみです。

返信
hotaruishi
8/5/2013 16:44:54

お国柄、地域性、文化の違いを考える良いきっかけになりました。

それだけじゃなく、他者との違いを''認識''することも。

人という字の成り立ちは’’リツ''、つまり立つから来ているんですよね。
支え合う、ではなく自分で立つ。
うつ病だと言って生活保護を貰い自尊心を捨てて生きれる国。

日本には正しさというやつがなんなのか、指標が曖昧になっているのかなぁと。
本当に人々がやりがいをもって生きれる社会を作らないとこの国の未来は暗いような気がします。

戦争で壊れた文化は復興するのに100年かかると聞いたことがあります。

日本をダメにしようという陰謀論等色々言われますが、結局自分がしっかりして見失わないようにしていればいいのかなと。

100年前の日本を旅したヨーロッパ人女性の伝記で、こんなに子供を大切にする国があるだろうかと驚き、そして感動したんだそうです。

大昔に比べたら、そういった面での環境は悪化しているのかなぁと想像してみたり。

子育ての話とあまり関係ないで、まとまりのない事ですがつい書いてしまいました。
失礼いたしました。

かわいい絵と真剣に考えなくてはいけない記事があるので楽しみに読んでいます。

お大事にしてください。

返信
hotaruishi
8/5/2013 17:01:49

もう1年になるのですね、本当に少し遠い過去のようです。

ハイジさんの記事を見てぼろぼろと泣いた事を忘れません。

私も今祖父母の介護問題に関わっていて、我関せずな叔父叔母を見て人間って面倒な事が嫌なんだなぁと少々ショックでした。

母と私は自分の時間を割いて、サポートしています。
何故なら祖父母が好きだからです。
喧嘩したり仲直りしたり、楽ばかりじゃないけど
人間の自然なありかたが大事だと思うのです。

皆いつかは老人になるんだよ、順繰りなんだよって私の母が小さい頃教えてくれました。

ハイジさんのブログにもたくさん教えられています!

返信
初めまして
8/5/2013 18:57:11

うちの子は、もう成人しましたが2歳3歳で葬儀に何度か出席しましたが1時間以上かかりましたが、じっとしてました。
言葉は遅かったですが公共の場では静かには1度も叱ることなく騒いだこともありません。第三者にしてみれば小さな子供だろうと関係ないので。個人差はあると思いますが子供だから許されるとどこかで親が思いこんでるから躾られないんだと思います。小さくても毎日赤ちゃん言葉ではなく
大人に話すように話してたら大概のことは理解出来ると思います。(小さい時からそう育てれば。いきなりは無理だと思います。)うちは2歳半が
料理デビューです。3歳にはマイ包丁で魚おろしてました。国の違いばかりとも一概には言えないのかも。ただ、親は常にブレないは基本だと思います。

返信
hotaruishi
9/5/2013 11:15:04

また書き込みしてすみません。

嫌なら日本に住むなとおっしゃった方はとても偉い人なんでしょうね。

この国の問題点を個人の視点から考えてただ自分のブログに書いているだけなのに、論理的ではないというか、いやはや何と言うか笑っちゃいました。
日本人だから皆同じ価値観を持っていて、反するなら出て行けとか酷いですね。
新しい良いことも発見できず進歩できません。

ただ嫌なら出て行けは極めて感情的な発言で暴力的です。
ネットの向こう側に生身の人間がいるのになぁ。

地球に住む人間が環境を破壊していることは明白だと言えば宇宙に行けって言われてしまうのかなぁ。

と思いました。

返信
両極化している気がします。
12/5/2013 01:23:17

私の周りでは、公共の場で静かにお行儀よくできている子と、走り回ったりしている子と両極化しています。
ママたちとお話ししていてもそう感じます。
きちんとできているお母さんたちは、できていないお母さんたちを冷たく見ているだけです。
そして、できていない人ほど、過剰にのびのびと育てている自分を語りたがる気がしています。
本当は自信が無いから同意してほしいのかな~?と思いつつ、大迷惑なんだけど?とも思いながら聞いています。

ほめて育てる・・・を勘違いして子供にちやほやしている人の子は、子供が小学生になったころには、自分を何様だと思っているのだろう?と思ってしまうような子になってたりします。
でも、ほとんどの人が黙ってみてます。
なぜならそういう子は大きくなるにつれて、周りの多くの子供に勝手に嫌われていくからです。

形は違っても親は可愛い自分の子がみんなに避けられている現実を見て悲しくなるかもしれませんし、気づいていないかもしれません。
どちらにしても、子育てのツケをそれなりの形で払っていると思います。

という、私のような表面的に何も思っていないのかと思わせながら、冷たく突き放している個人主義の人間が多いのかも・・・。

そういう意味で、そちらはとても暖かい心の人が多くうらやましい環境だと思っています。
本当はこんな突き放した考えの寂しい関係は嬉しくないんですけどね・・・。

返信
みるる
22/5/2013 02:16:00

いつもとても楽しみにブログを拝読させて頂いています。

私はアメリカで子育てが終わり、もうすぐ孫が生まれます。
ハイジさんの書かれる文章が大好きで、
内容からもとてもいい思考的刺激を頂いています。

読者がハイジさんのか書かれる文をどう受け取るかは
それぞれの人の意識レベルで違ってきます。
人がどう受け止めるかは、ハイジさんの責任でも
また気にされることでも無いと強く感じます。

どんな反応をするかは、一人一人の選択で責任ですから。

これからもハイジさんのブログを楽しみにしています!

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    Author

    AlpenHausfrau Heidi
    アルプスの主婦ハイジ

    ドイツかオーストリアあたりをウロウロしている主婦。絵を描くこと、文章を書くことが好き。一児の母。


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