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森や牧草地が多いチロル州での、マダニ対策。そして、もし刺されたら。

28/5/2013

1 コメント

 
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南ドイツやオーストリアの病院で、頻繁に見かける怖〜いポスター。
それは、Zecke(ツェッケ)の警告ポスターです。

Zeckeとは、日本語で「マダニ」のことです。


昔、ダンナ君にこの怖いポスターは何なのか聞いたところ、「えー!知らないの?!」と驚かれました。

Zeckeは布団にいるようなダニと違って、刺された処置を誤ると、ダニ体内にあるウイルスが刺された人間の体に侵入してしまい、その感染症で死亡することもあるという、ドイツ、オーストリアなどでは有名な怖い虫だそうです。最近、日本でもマダニから感染した死亡者が出てニュースになっていますね。

でもそんな虫の存在、無知な私はチロル州に来るまで知らなかったです。

異文化による常識のギャップもあって、ここでの私は3歳児程度の知識レベルと自負していますが、残念なことに見た目は大人なんで、聞かない限り誰も「私が知らないことを、知らない」ので、危ないことを事前に警告してもらえません。大人にわざわざ警告する必要ない、当たり前、みたいな感じです。


外国で病院や薬局へ行ったら、貼ってあるポスターとかを注意して見ていますが、この辺りではZeckeのポスターが多いような印象があります。よっぽど出るんだな、みたいな。

観光地ではないし、川ではビーバーが木を切り倒してたりするくらいの無農薬な大自然だから、そういう豊かな自然とセットで、他にも嫌な虫がたくさんいます。どの虫がどれくらい危ないのか、刺されたり遭遇しながら、子供のようにひとつひとつ覚えていってます。
(州都のインスブルックなど、信号機があるくらいの都会では、ここより虫はずっと少ないようです。私にとって信号機の数が都会指数。笑)



どの辺りのエリアにいるのか頻出マップも病院に貼ってありますが、この辺りは森や牧草地がかなり多いので広範囲で一般的にヤツらがいるらしいです。

その為、ここでは幼い子供でもマダニなどの怖さを、早くから教えられてるそうです。
処置を誤ると死んでしまう可能性があるので、親の言いつけをきけない子供は、ここでは危険なんです。

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登山などで特別な機会に山や森へ行くのではなく、普通に山に住んでいるので、地元の人達は大人も子供も暑い日に半袖などの普段着を着ています。

私と息子(半分日本人)はここの人種ではないので、夏に散歩や公園へ行く時には、地元で売っている虫除けスプレーをして、長袖・長ズボンをなるべく心がけています。布もジーンズとか、厚手のものを選びます。

イタリアに行った時、日本製の虫除けスプレーが全然役に立たなくて、イタリアで売ってるものを買って使ったら大丈夫だったことがあって、それは別の原因か偶然だったのかもしれませんが、現地の虫除けは現地の虫用に特化されているのかな?と勝手に思い込んでいます。(主観です)

それでも刺されてしまった場合のために、こんなものを持たされています。
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Zeckenzange(ツェッケンツァンゲ)。直訳だとダニペンチ?
プラスチック製のダニ用ピンセットです。だいたい普通は1〜3€くらい。

指ではZeckeを完全に取れないからこれを使うように、と言われているので、春夏は持ち歩いています。
上手く取れないとZeckeの一部が残ってしまい、そこから危険なウイルスが入って感染症になるそうです。

幸い、まだ刺されてないため実践してませんが、小さいZeckeはピンセット側で挟みとって、大きいZeckeは反対側の足袋のような釘抜きみたいなのでジリジリ取るらしいです。
ピンセット部分は横のボタンを押さないと開かず、強い洗濯ばさみのように挟まれるので、抜くのに便利そうです。


ポスターのあんな怖い虫が体についてたら慌ててちぎりとりそうな私ですけど、下手に取ったら危ないから、それなら病院に行って取ったほうがいいと言われました。

慌てなくても、Zeckeは噛み付くと血をずっと吸っていて、ずっと離れないそうで、病院に行くまでずっとそのままの状態らしいです。


森から帰ったら、服を脱いで、肌が露出してなかったところも含めて、どこか刺されていないか全身をチェックします。気づかなかったら危ないから。

それでもいつの間にか何かによく刺されているから、不思議なもんです。
しかも、用心していた私と息子が刺されて、半袖の旦那は無傷、とか。(笑)


自然はやさしくないけれど、ルールを押さえれば、恐れる必要はないみたいです。

森にはたくさんの楽しみがあります。
私たちはそれが好きです。



1 コメント
mumu
5/6/2013 07:18:44

こんにちは。
いつも楽しく拝見しています。
虫除けスプレーなどの忌避剤や殺虫剤は、ご推察の通り現地の虫に対して実験を行い、発売してるものになります。
ですので、現地の薬剤が一番だと思われます。
マダニの被害にあわれないようお祈り申し上げます。

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    Author

    AlpenHausfrau Heidi
    アルプスの主婦ハイジ

    ドイツかオーストリアあたりをウロウロしている。絵を描くこと、文章を書くこと、笑いをとることが好き。
    一児の母。


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