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ドイツの入学準備クラスは、5才からでも。

11/6/2013

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ドイツの学校は9月始まりです。
6月ともなると、先生から親へ、9月からの進級や留年について個別に話があったりします。

うちの幼稚園では、3〜5才(+留年)と聞いていましたが、
今年5才になる息子、ユーマについて先生から


(n‘∀‘)η゚
「このままここの幼稚園にいてもいいし、
ひとつ上の、入学準備クラス(Vorschule)に入ってもいいですよ。」


などと言われて驚きました。

入学準備クラスとは、学齢(6才)には達していながらも、小学校に入学するにはまだ能力が満たない子供が、幼稚園を卒園後に通う学校だと思っていたので、「え?うちの子はまだ4才で、今年5才ですよ?」と思ったのです。


でも、先生からの説明を要約すると、


(n‘∀‘)η゚
「ユーマは、秋にはもう5才になるし、いいんじゃない? 試してみれば?

授業についていけなかったら、その時はまた幼稚園に戻ればいいし。」


みたいな感じでした。

なんだそのザックリした感じ!Σ(-`Д´-;) 好きだけど!(笑)


ユーマは毎日5時間、ドイツ語レッスンに通っているようなものですが、ずいぶんドイツ語が上手になってたくさん話していると、先生に褒められました。それで薦められたようです。
まだ変な文法なのに、そう評価してもらえてありがたいです。(´;ω;`) ←お前こそ変なドイツ語(´∀`)

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日本だと「平成○○年4月2日〜平成○○年4月1日生まれ」とか、一日の違いも許さずに日付でキッチリ分けられているイメージですが、こちらのほうでは留年もあれば、こういったゆるやかな飛び級もあるようで、本人の能力や両親の意向によって決められる感じです。
(注:ドイツは州によって学校教育制度が違うらしく、しかもその州の制度もよく変わるらしいので、ご参考にされる場合は要注意です。)


小学校は6才からのはずですが、この辺りでは6才になる年(つまり入学時5才)から入学するのは普通だそうです。ただし、授業についていけなければ、留年か転校になるらしいです。


小学4年生までの成績をもとに、大学進学のコースに進めるか否か、将来の大枠が決められてしまうようなので、5才で入学して順調にいけば9才で将来が決まります。
(その後の成績が良くて本人の希望があれば、後から進学コースに途中変更もできるようです。そしてその逆もありで…笑)


将来が決まるには早すぎるような気もしますが、逆に言うと、早いうちからもう、人それぞれ、
「不必要な勉強はしなくてもいい」ってことでもあると思います。


個人それぞれの能力を活かして、それぞれが最大限に特化していくような印象です。



欧州の若者(15〜24才)の失業率は、ドイツとオーストリアが欧州内で圧倒的に低いです。
失業は教育制度だけが問題ではなく、理由は国によって違い、多面的ですが、ドイツやオーストリアではこれが一番良い制度なんじゃないかなと個人的に思っています。

(上位3国)
ドイツ 7.6%
オーストリア 8.7%
オランダ 10.4%
…
(以下抜き出し)
デンマーク 14.8%
イギリス 20.6%
スウェーデン 24.4%
フランス 26.3%
…
イタリア 36.9%
ポルトガル 38.2%
スペイン 55.8%
ギリシャ 58%

データ引用元:ロイター:Snapshot: Euro zone youth unemployment (15 to 24 years old)
https://twitter.com/ReutersWorld/status/339474388304924672/photo/1


話は戻りますが、小学校に入学するには満たない子供たちが通う「入学準備クラス」はそういうわけで5才でも入っていいらしく、それはごく普通の進級のようです。

もしかすると、ドイツ人の子供よりユーマはまだドイツ語が弱いから、まさに小学校への入学が準備できる(もっとお勉強の機会がある)上のクラスのほうを薦めてくれたのかもしれません。

5、6、7才あたりが混在するクラスに、4才のユーマがついていけるかな…?
大丈夫かな…? ( ´θ`)



そうそう、以前、Photoブログのほうでご紹介した給食の風景は、この「入学準備クラス」でした。
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子供たちは給食を毎日、これで食べてます。

ちなみに、3〜5才の幼稚園クラスは、コップやお皿など、食器はぽってりとした陶器です。
上のクラスならこんな給食になり、コップはガラス製に。

ユーマは自宅でも小さい頃からずっと陶器やグラスを使っていますが、一度も割ったことはないです。
プラスチックより重さがあるから、逆に安定してこぼしにくく、使いやすいような気がします。(←私見)



ユーマの幼稚園クラスは変更があって昼1時まで時間が延びたのですが、迎えに行くと時々、待っている幼稚園児たちがこの教室で余ったデザートをもらったりしていました。

いつの間にか大きいお兄さんお姉さんたちともユーマは友達になっていて、なんでだろう?と思ってたのだけど、こんな給食を使った交流会があったのです。

彼らのほとんどはきっと今年の9月には小学校へ入学してしまうだろうけど、そんな伏線もあり、あの輪に入っても大丈夫そうな気がしました。

Picture
ダンナくんが異国ドイツの学校制度を知るはずもなく、私たち夫婦もそれぞれ調べたり、話し合ったりして、今年9月からユーマを入学準備クラスに挑戦させようと決めました。


ドイツでは小学校低学年から英語がある上に、高学年くらいの年齢から第二外国語が始まるらしく、さらにユーマには日本語まであります。

しかも正確に言えば、ユーマは学校でドイツのドイツ語を勉強して、自宅やチロル州コミュニティ内ではオーストリアドイツ語です。(スイスドイツ語との掛け持ちじゃなくてよかった… (つд`。)・。)

厳しい状況ですが、息子はオーストリア人でもあり、日本で何カ国語も習得してもらうには我が家にとって費用が高すぎる事情もあり、今のところ将来を考えて、欧州でなんとか食らいついて勉強してもらうつもりでいます。




国際結婚する前のイメージでは、

⁽⁽(*꒪ั❥꒪ั*)⁾⁾…♡
「子供のうちに苦労しても、外国語が話せるようになれれば、大人になってから楽できていいな~。
子供は大人と違って頭が柔らかいからすぐ覚えられるし、ハーフはいいな~。」


などと思っていましたが、立場や視点が変わったら、実像は全然違いました。

大人になってから、っていっても20年後くらいなわけで。

例えば、新入社員が「40、50代になったらいい思いできるから、今は歯をくいしばって、とにかく全部やれ。若いからできる!」って自分の意思とは関係なく、マグロ漁船に放り込まれて出航、みたいな感じ?

20年後を考えてがんばるのって、相当なポテンシャルです。


親の母国語しか話せなくて仕事がない移民の子供なんて、世界的にゴロゴロいます。
本人がどうしても辛いようなら、他の道も模索しなくてはいけません。

移民の子供の言葉の問題は、どこの国でも根深い問題があり、私たちはそれらの前例を見ながら、息子と一緒に立ち向かって行こうと思っています。



私は英語すら話せませんが。(´∀`)




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    Author

    AlpenHausfrau Heidi
    アルプスの主婦ハイジ

    ドイツかオーストリアあたりをウロウロしている。絵を描くこと、文章を書くこと、笑いをとることが好き。
    一児の母。


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