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時間どろぼうとぬすまれた時間をとりかえした主婦のふしぎな物語

21/7/2013

1 コメント

 
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好きなブランコ。
この辺りの公園にはよくある、普通のものです。

大人2人くらいが、並んでゴロ寝できるサイズで、
私も息子と一緒に寝転んで、青空を眺めながら大きく揺られていたりします。


地面の砂利部分が、ちょっと木漏れ日になっているのがわかりますか?

公園は上手い具合に遊具が配置されていて、
ここは公園の一番大きな木の影になっていて、ひんやり涼しくて気持ちいいです。
湿度は低くて、日陰でもカラッとしています。


あぁ、飛行機雲があるなぁ、とか見ているうちに
思わずここで寝てしまいそうになります。

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のほほんと揺られながら、

「将来、自分がドイツで暮らして、子供とのんびりブランコに乗っている」人生になるなんて、
昔の自分は全く予測できてなかったな… とか思ったりします。


人生ってほんと不思議です。


未来は予測できないんだから、
誰にだって、ドイツの公園でブランコに乗る可能性があるんだよなぁ。 みつを。


などと、ひとりで頭の中で
相田みつを ごっこしています。





私が自分に対してしみじみ思うことは、本当は生き方を選べるということ。

自分の未来は、大人になってからも、
結婚してても、子供を大切にしてても、変えられるということ。

大人も、主婦も、楽しみが毎日必要だということ。



嫌なことなどを少しずつ止めて、
つくり出した時間で好きなことをする。

そして、そこから得られるものは大きいということ。


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公園で遊んだ後は、
大好きなイタリアンジェラート(アイスクリーム)屋さんへ。

イタリア人の店主による手作りで、抜群にすばらしく美味しいです。
人気店のため、夏はいつもたくさんの人が、軒先にある椅子に座って
のほほんとジェラートを食べています。


シングルで、1€。

ダブルだと、2€。


2人でどれにしようかウロウロして
アイスを2つずつ選んで、ワッフルのコーンで食べます。(*´∀`*) 


通りを歩く人、同じくジェラートを食べにきた人を
ぼんやり眺めながら。



知らない人もみんな、気の向くまま、ゆったりしているように見えます。
いつ見ても、なんだか楽しそう。

そして、たぶん私も。
ドイツ語を勉強しつつも、それは牢屋で誰かに強制されてることじゃなくて、
自分の考えで好きでそう暮らしてるだけで、
なんというか、べろーんと腑抜けて、好きなように暮らしています。



東京では長年ずっと、1分1秒を争う暮らしでした。
でもここでの暮らしは、時間の流れが全然違います。

(東京が悪いわけじゃなくて、まるで車の多い高速道路を走っているような生活で、
 1人だけ勝手に減速できないような感じでした。)

それなのに、東京を離れてからも、ついつい長年の習慣が抜けずに、
ずっと東京でのスピード感覚だった気がします。


私は今まで児童文学の「モモ」で言うところの、時間どろぼう「灰色の男たち」に
ずっと時間を盗まれていたのかな、と思いました。

モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37)

考えてみれば「モモ」の作者は、ドイツ生まれです。
しかも南ドイツの、
オーストリアとの国境の街 生まれ。(llʘิДʘิll)!


「モモ」を大人になってから改めて読むと、
言ってることはダンナくんっぽいなー、チロル州っぽいなーとは思っていましたが、
もしかすると、地域的に似たものがあるのかもしれません。


だからこそ私は、この辺りの地域でやっと、灰色の男たちから
ついに時間を奪い返せたのかもしれません。

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ジェラート屋さんで休んでから、長い帰り道を歩きます。
牧草地に咲いてる花を摘んだり、トカゲや虫を追いかけたり。

息子は知りたいことがいっぱいで、なんでも「何で?」と、ずっと質問をしています。
それをずっと、ひとつひとつ、丁寧に説明します。
道端にポツポツあるベンチで休んだりしながら、話しながら、どんどん歩きます。


息子が寝る時間まで特に予定もなく、時間に追われることはありません。

あっという間に大きくなっていってしまうから、
そうしたいから、そうすることにしました。

誰の正解でもなく、これが私の答えとして。




手をつないでいた息子が、急に言いました。



(〃'∇'〃)


「ママ。



あいしてる。



こうえん、いってくれて、ありがと!


アイス、かってくれて、ありがと!」



Σ(-`Д´-;)


プールや湖は行けなくはないけれど
それらは車がないとなかなか連れて行ってあげられない。

けれども、公園やアイスは普通のことで、ごく平凡なことです。
しかも2人で4€。


それでもこの平凡が当たり前にならないで
「やっぱり今日もそう言ってくれるんだ。」って
ちょっと、涙が出そうになりました。


至福……。 (つд`。)・。




しかも、最近やっと咳が治まりそうです。(笑)




超有名な名作で、私も小学校の頃に買ってもらった大切な本です。なのに長年まんまと時間を盗まれてました。(笑)
ダンナくんや、チロル州のじいさん、ばあさん達が言ってるようなことが、山盛りです。しかも日本語。

こちらは本文が一部抜き出しで書かれているレビューもあるので、ぜひ。
↓

モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37)



1 コメント
お久しぶりです
14/8/2013 21:47:15

お久しぶりです。ずーと前にコメントさせていただいた時はハンガリーに住んでいたのですが、今回結婚して新婚旅行を兼ねて夫が働いている街にやってきました。
アイス1ユーロとか、湖に車で行けるとか、オーストリアとの国境とか、どうもご近所のような気がしたので、ついコメントしちゃいました♪
ドイツなら日本人に会えるかと思ったのですが、都会でないと日本人は居ないのですね。
ハンガリーでも日本人は居なかったからもう慣れちゃったけど、近くに日本人が居ると思うと、少しだけ心強いです。

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    Author

    AlpenHausfrau Heidi
    アルプスの主婦ハイジ

    ドイツかオーストリアあたりをウロウロしている主婦。絵を描くこと、文章を書くことが好き。一児の母。


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