人気の理由のひとつは、1880年代に製造された蒸気機関車が未だに現役で運行されていること。このジャンルだと世界最古らしいです。
アッヘンゼーバーン(Achenseebahn=アッヘン湖鉄道)は、普通の電車も走る大きな幹線駅のイェンバッハ(Jenbach)から湖岸駅のゼーシュピッツ(Seespitz)へとつながる急勾配の山の斜面を、この蒸気機関車が走行しています。
途中、遮断機のない小さな踏切をいくつも通過する度に「ポォォ====!!」と非常に大きな警笛を鳴らすし、なかなかのお値段(片道:大人1人 22€。約2,900円)のため、私の周りの地元民は子供がいても乗りたがりません。
「アッヘンゼーに行きたいなら、車で行ったほうがいいよ。ええっ?!あれに乗りたい?!音が凄いよ!しかも高いよ!観るだけじゃだめなの?」などと言われて、地元友人の誰も乗りたがらないもんで、長い間ずっと諦めていました。 窓がないとはいえ多くの人が乗る狭い座席にゴホゴホ咳痰の私が乗っていいものか、息子を私一人で引率して乗って大丈夫か当時勇気もなく、自分があまりにも不甲斐なくて、ずっと心残りだった蒸気機関車の旅。 今はもう息子はすでに蒸気機関車に大興奮するような年齢を通り過ぎていて、ママの想いに付き添いをしてくれた感は若干否めませんが、息子も一緒に楽しんでくれました。2人の小さな冒険がまたひとつできました。 チロル州は、子供も大人も一緒に楽しめるものがたくさんあって、家族の観光にとても良いところです。
夕方の終電でイェンバッハに戻ったのだけど、客車を外した機関車が車庫に戻ろうと、予想外のものすごい速さで爆走していました。息子が小さいころ、小さなネジ巻き式のこんな機関車のおもちゃがあったけど、原寸大おもちゃみたいでした。
普通の駅のホームを背景に、蒸気機関車が爆走しているという、不思議な写真が撮れました。2015年と1880年代の合成写真みたい。
たのしかったー! ちなみに、私が持ってる「地球の歩き方」には、「車掌は、客室の外側についているステップを歩いて検札に回ってくるので、見ているほうがスリル満点。」と書いてあったけれど、(とりあえず私が乗った時は)やらなかったです。始発駅で発車前に全員のチケットをチェックしてました。途中駅から乗った人が、車掌と顔なじみっぽい1人だけだったからかも。
地球の歩き方は、チロル州を知りたいならこれじゃあ情報が物足りないんだけど、日本人的好みの観光地、しかも車がなくても行ける場所が載っていて便利。といっても、地元の観光地って、機会がないとなかなか行かなかったりで、まだまだ行けてない所もいっぱい。
湖で見送ってくれた旦那君が車で先回りしてくれて、駅で待っていました。
旦那君も子供だった頃、このSLに乗りたがったけど誰も乗ってくれなくて、それで一人で乗ったけど、警笛音があまりにも大きくてすぐに後悔したそうです。今回誘ったけれど「ぼくは一回で十分。」(笑)。 その時も親が車で先回りで駅で待っていてくれたって。 息子もいつか「ぼくは一回で十分。」って、駅で待っている日がくるのかしら。 「楽しかった思い出」を聞くとこの日のことを言うから、いつかその日がくるかもしれません。 家族の思い出。 やりたかったことが、またひとつできました。
[こうこく]
錆びない鈴が入っている、オーガニックコットンラトル。安心して洗える優れもので、何個あってもうれしいラトルは、ギフトにもおすすめです。さりげなく入っているブランドタグも素敵なアクセント。 お揃いのタオルもかわいらしいです。
1 コメント
そよ風
16/11/2015 12:23:12
食洗機とうとう買っちゃいました!
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AuthorAlpenHausfrau Heidi ■免責事項 当サイトに掲載された記事情報及び意見や見解は、個人の感想レベルであり、その内容について何ら保証しません。情報の間違いなどに対して一切の責任を負いませんのでご了承下さい。 Archives
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